膝関節の痛みを軽減する
サプリメントも存在しない

 よくテレビCMでコラーゲンやコンドロイチンが膝の痛みを軽減するなどと謳っています。

 しかし、コラーゲンやコンドロイチン硫酸を含むサプリメントが膝関節に取り込まれ、痛みを緩和してくれることはありません。コラーゲンの原料はアミノ酸、コンドロイチン硫酸の原料はブドウ糖です。どちらも、毎日食べる肉やご飯に数十グラムという単位で含まれているものです。

 つまり、これらの不足によって膝関節が痛くなるわけではないのです。むしろ、肥満や足の筋力の低下という別の理由で、膝関節に大きな負荷がかかっていることが痛みの原因です。

 対策は、膝に負担がかからないようにプールで歩くなどの運動をして足の筋力を強くすることと、体重を減らすことです。

赤ちゃんと大人、皮膚のコラーゲン量はどっちが多い?→千葉大名誉教授が教える「あまりに意外な答え」『タンパク質とは何か』(山本啓一、集英社インターナショナル)

 そもそも、食べたものは胃や腸で消化されるので、そのまま身体の一部にはなりません。たとえば、髪の毛を食べたら毛が薄くなった人の頭に毛が生えてくるかどうかを考えれば、そうならないことは明らかです。

 コラーゲンやコンドロイチン硫酸は身体の内部で働いているので、増えたか減ったかが目に見えません。それを良いことに、快適な歩行とか歩行能力の向上を助けるという基準のあいまいな表現で宣伝しているのです。

 コラーゲンやコンドロイチン硫酸は食べても害はないため販売は許されていますが、購入する前によく考えましょう。