他の商品については、リニューアルを重ねて新規性を打ち出している。2012年に発売したガーリック味は、2015年にローストガーリック味に改良。もともとはレッドペッパー味だったとうがらし味は2016年に辛さを強くして、より酒との相性の良い風味に仕立て直した。消費者の反応を見ながら、細かな調整を繰り返してきたのだった。
なお、売り上げはプレーンが6割ほどで、次がスモーク味。バリエーションは増えたが、人気の顔ぶれは初期からほぼ変わらない。多くの消費者にとって、さけるチーズといえばプレーンかスモーク味というイメージが定着している。
そこで2026年にはプレーン以外が売れるよう、商品名をより目立たせるパッケージデザインにリニューアルする予定だ。
2024年、売り上げは過去最高を記録
「棚の一番下」にこだわったワケ
商品シリーズとしての売り上げは伸びているものの、マーケット規模が小さいことが積年の課題だった。その状況を打破するために、2022年にマーケティング活動を本格化させた。
「実は購入者の分母で言うと、『ベビーチーズ』や『ポーションチーズ』(6Pチーズなど)よりも小さいんですよね。なおかつ一人当たりの購入量も、そういったメジャーなチーズと比べると低いことを課題として捉えていました」と勝山氏は話す。
ベビーチーズやポーションチーズは、日常的に朝食や弁当で消費される機会が多い。一方、さけるチーズは「たまに買う」「特別な時に買う」という位置付けになりがちで、購買頻度を上げることが課題だった。
そこで消費者インタビュー調査を通じて、小学生を持つ共働きの家庭をコアターゲットに設定。忙しい親にとって、子どものおやつは手軽さと栄養の両立が求められる。
さけるチーズは個包装で持ち運びやすく、タンパク質も摂れる。さらに「裂く」という行為そのものが子どもにとっての遊びにもなる。こうした価値を明確に打ち出すため、テレビCMを新しく作り直すなどした。







