また、ターゲットとする世代を中心に間口を広げていく取り組みとして、2023年にコンソメ味を発売。子どもに人気の味を商品ラインナップに追加することで、購買層の拡大を図った。
加えて、同じく2023年、話題性を生む施策としてレアなパッケージ、通称「ボンバーさけチー」を全品に展開した。これは通常のパッケージデザインとは異なる、特別なデザインが印刷されたもので、ランダムで封入されている。もともとは2015年にバター醤油味とローストガーリック味で展開し始めたものだが、これを全フレーバーに拡大したのである。
ボンバーさけチーのパッケージ 写真提供:雪印メグミルク
この取り組みの狙いは、主に若年層の間で話題となり、SNSでの拡散につなげることだった。実際、X(旧Twitter)やInstagramでは「ボンバーさけチーが出た!」「今日はいいことがありそうな気がする!」といった投稿が相次ぎ、自然と商品の認知度が高まっていった。
店頭での展開も強化した。特に営業活動の中で注力しているのが、売り場の最下段の確保だ。
「乳製品の棚の中で一番露出が大きくて売り上げが取れるのが、棚の一番下、最下段なんです。特にさけるチーズは小学生、もしくは幼稚園児もおやつに食べたりするので、お子さん自身が手に取れる位置に商品を並べてもらうことを強化しました。このことも売り上げの増加につながった取り組みだと思っています」
こうした一連の施策が功を奏し、2023年は売り上げが前年比113%、翌2024年はさらに伸長して同107%と、過去最高を更新している。
また、7〜8月といった小学生の夏休み期間に販売量が増えている。これは、子どものおやつや軽食として需要が高まっていることを示しているのかもしれない。このように、マーケティング戦略の転換が明確な成果として表れたのだった。







