「最新版」1億円以上稼ぐ取締役1199人の実名! 上場3890社「年収1億円以上幹部」ランキング #7 医薬品

実は日本の上場企業には「年収1億円以上」のビジネスパーソンが1199人もいる。果たして、どんな顔触れなのだろうか?報酬が、諸外国に比べて低過ぎるという指摘もあるだけに、年収が高いこと自体は批判されるべきではないだろう。ただ、業績や株式市場からの評価が振るわないにもかかわらず、1億円ももらっているのであれば、従業員や株主は心穏やかではいられないかもしれない。そこで、ダイヤモンド編集部では上場企業3890社を対象に、年収1億円以上の経営陣を調査、業界ごとに実名でのランキングを作成した。特集『「最新版」1億円以上稼ぐ取締役1199人の実名! 上場3890社「年収1億円以上幹部」ランキング』(全24回)の#7では、医薬品業界の報酬ランキングを掲載する。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

医薬品業界は年収1億円以上が49人!
ジェネリックやバイオベンチャーでも

 医薬品業界は総じて、高い利益率が特徴だ。この稼ぎの多くを研究開発投資に回し、さらなるイノベーションを生むべく各社はしのぎを削る。景気の影響は受けにくい。

 もう一つの特徴が、人材や人事制度のグローバル化。例えば業界売上高トップの武田薬品工業の従業員(連結)の約9割は外国籍だ。業界ではグローバルで人材流動化が進んでおり、人材獲得競争が激しいこともあって報酬は総じて高い。

 そんな医薬品業界で、「年収1億円以上」の経営幹部はどれほどいて、どんな顔触れなのだろうか?

 ダイヤモンド編集部では、経営トップの会長、社長のみならず役員を対象に、年収1億円以上の高額な報酬を受け取っている人物を業界別に集計した。1社から複数人が記載される場合もある。また、本特集では高収入を単純に批判する狙いはない。ランキングには、年収額と併せて、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)、時価総額も掲載しているので、それらに「見合う年収」を得ているかの参考にしてほしい。

 集計の結果、医薬品業界で「年収1億円以上」は49人いることが判明した。全業界の平均が38.7人だから、やや多い。トップは、なんと21.6億円ももらっていた。

 武田薬品、大塚ホールディングス(HD)、アステラス製薬、第一三共、中外製薬、エーザイといった企業の幹部たちは、幾らもらっているのだろうか。全業界の上場企業の平均と比較して水準は高いのだろうか。次ページで実名と共に一挙に見ていこう。