お笑い出身の俳優で快挙
NHK大河の主演に抜擢されたのは?
唯一無二の活躍を見せてきたのが、竹中直人だろう。「笑いながら怒る人」や「痛さを極端に表現する人」「文学者のものまねシリーズ」など独自のピン芸でブレイク後、俳優業を本格化させ、NHK大河ドラマ『秀吉』(1995年)では、主演の豊臣秀吉(藤吉郎)役に抜擢された。お笑い出身の俳優としては快挙と言える。
竹中直人 Photo:JIJI
大河の主演俳優ともなると、その後はマイナー作品への出演を控える俳優が少なくない。しかし竹中はジャンルを問わず、どんな作品にも出演し続けている。
例えば、“カルト映画の帝王”の異名を持つ、井口昇監督の『ロボゲイシャ』(2009年)、『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』(2010年)といった異色作や、Vシネマの『首領の野望』(2008年)や『漆黒の男たち』(2018年)など任侠モノにも出演している。かつて、サブカルチャーシーンでお笑いに取り組んでいただけに、メジャーやマイナーに抵抗感を持たないのだろう。
何より、俳優のキャリアを重ねていく最中も、バラエティーへの出演も途絶えなかった。特に、深夜番組『東京イエローページ』(1989年~90年/TBS系列)、『竹中直人の恋のバカンス』(1994年~95年/テレビ朝日系列)、『デカメロン』(1997年/TBS系列)は、竹中がメインを務めた代表的な番組として現在も語り継がれている。
このように〈俳優芸人〉〈芸人俳優〉といっても、俳優業に専念する者もいれば、バラエティーとの兼業を続ける者、主役級の作品にのみ出演する者など、そのスタンスは実に多様だ。
今では、三井住友銀行のCMで見せる真面目な演技も印象に残る津田は、芸人として培ってきたキャラクターを武器に、今後どのような俳優像を築いていくのだろうか。楽しみに見守りたい。







