コンサル業界と芸能界の
意外な共通点とは?

 ここで言う優秀層とは、単に高学歴の学生のことではない。自分で起業しても成功できるほどの素質を持ちながら、あえて既存企業を志望する学生を指す。

 こうした学生は、本当に「とりあえず志望しました」「なんとなく受けに来ました」といった動機でコンサルファームの選考を受けても、持ち前の機転で、やすやすと難関を突破してしまうだろう。

 一方、それ以外の学生は、コンサルファームに興味を持ったきっかけは「とりあえず」でも、参考書を読んだり塾に通ったりと、何らかの対策を講じた上で選考に臨むはずだ。

 両者を比較すると、入社後に活躍する可能性が高いのは、「なんとなく」で選考を通過した一握りの優秀層である。対策を講じて、ぎりぎり選考を通過した一般層は、その後の生き残りに苦労する傾向にある。

 余談だが、この構図は芸能界に似ている。あくまで筆者の印象だが、生まれ持ったスター性がある人は「親が勝手に応募した」といった安易な理由でオーディションを受けても通るはずだ。

 ここからは話を戻して、コンサル業界に「とりあえず」入社した若手の中で、「消える人」と「活躍する人」を分ける要素について解説する。

 コンサル会社で若手が担う主な役割は、顧客の課題を特定すること、顧客に提案する施策を検討すること、そのためのリサーチを行うことなどである。

 一連の業務で高いパフォーマンスを発揮するためには、「分析力」「スライド作成能力」「ビジネスセンス」という3つの要素が求められる。これらを掛け合わせたものが、いわゆる“地頭の良さ”として評価される。

 このうち一つ目の分析力に関しては、入社試験で厳しく問われるため、どの若手社員も一定レベルの能力を備えている。

 二つ目のスライド作成能力については、社内関係者や顧客への共有事項を、早く美しく正確にPowerPointに落とし込むことが求められる。