異性の友達がいない女性が増え、デート相手がいない女性が増えている──。世間ではしばしば「草食系男子」の文脈で「若い男性の恋愛離れ」が語られがちですが、これらのデータを踏まえると、恋愛的な行動から遠ざかっているのはむしろ女性の側。「若者の恋愛離れ」は、実は「若い女性の恋愛離れ」であると分析できるのです。
節操なくアプローチする男は消え
1人の女性と誠実に付き合うように
とはいえ、さらにその背景を考察すると、そこには恋愛の起点となっていた男性側のアクションの変化があるはずです。
『Z家族 データが示す「若者と親」の近すぎる関係』(博報堂生活総合研究所、光文社)
1994年調査の段階では、男性の一部が複数の女性に対して熱心に(言い方を変えれば節操なく)アプローチしていたはずで、だからこそ「異性の友達がいない」女性は少なかったし、「デートをする相手がいる」率も男性より女性の方が高かったわけです。
一方で、2024年調査の時点では、男性も複数の女性にアプローチするようなことはせず、1人のお相手とのみデートする場合が増えた結果、男女の値が近接するようになったと考えられます。
話をまとめましょう。1990年代の若者は恋愛至上主義であり、多くの人が恋愛的な行動をとることにこだわっていた。異性間の交流は活発で、なかでも熱心な一部の男性が複数の女性にアプローチしていたこともあり、特に女性は「男性慣れ」していた。
しかし、現在ではそうした傾向はすっかり落ち着きを見せ、恋愛的な行動を無理にとろうとする若者は大きく減り、異性との関わりにおける男女差もなくなってきている──。これが「若者の恋愛離れ」の正体であり、結果として起こっている現象は「女性の男性離れ」なのです。







