ではこのような状況をどう打開すればいいのでしょうか。個人は節約で乗り切れますが、そうするとみんながお金を使わないので会社が儲からない負の循環に拍車をかけてしまいます。だからこそ、国の政策が重要になってくるでしょう。経済が長期にわたって拡大していく仕組みを作るしかありません。一朝一夕にできることではないので、かなり息の長い話になりそうですけれどね。

高付加価値商品を作れる
企業だけが勝ち残る

 経済の成長は国が真剣に取り組むべきことですが、各企業でもできることがあります。

 みんながお金を使わないのは、それだけのお金を出す価値がないと判断しているからですよね。例えば1000円のものがセールで500円になったとしても、その価値がないと思ったら、人は絶対に買いません。

 逆に考えると、値段が高くても価値があると思ったら、人はそれを買うのです。だから値上げをしても、商品そのものに価値を感じてもらえれば、ちゃんと買ってもらえます。

 つまり、多くの人が「買いたい!」と思う商品を作っている会社は遠慮なく値上げができて、しっかりと利益を得られる。そして従業員の給料も上がっていくというプラスの流れが作れるのです。

 企業からすれば、みんなに価値を認めてもらえる製品を提供できるかを試されていると言ってもいいかもしれません。価値がなければ値上げができずに会社はつぶれます。

 例えばラーメン店には1000円の壁があるといわれますが、価値があるお店なら価格を1000円以上にしても客足は途絶えないでしょう。でも価値がないと判断されたら、お客さんはいなくなります。厳しいようですが、いよいよ本格的な淘汰の時代に入ったなと感じます。