実際のマッチング拠出額ルールは、会社ごとに定めることになっています。

 この制度改正を受けて、4月以降の新年度から新ルールで受付できるよう多くの企業で社内規程の見直しなど準備が進められています。また、これまでマッチング拠出を導入していなかった企業が、これを機に始めるというケースも増えているようです。

 企業型DC加入者の皆さまは、会社からのマッチング拠出に関する案内を必ず確認し、ぜひ制度改正のメリットを生かしてください。

マッチング拠出かiDeCoか
迷ったときの判断ポイント

 企業型ではなく個人で行う確定拠出年金(iDeCo)か、マッチング拠出、どちらがよいのかというご質問をよくいただきます。

 ご本人が掛け金を出して、それが全て所得控除になるといった税制面の恩典は同じです。

 iDeCoは利用を開始するときに契約先の決定・口座開設などの手続きが必要です。こういった手間がかからないこと、さらに口座管理料の負担がないといった観点から、「マッチング拠出」を優先するのが良いと思います。

 ただ、運用商品にこだわりがある、企業型DCの商品が信託報酬が非常に高い投資信託しかない、などラインナップに問題がある場合にはiDeCoを活用ください。

マッチング拠出&iDeCoの使い方
よくある質問を解決!

Q1.iDeCoとマッチング拠出は併用できますか?

A1.併用はできません。iDeCoかマッチング拠出のいずれかを選択することになります。

Q2.現在iDeCoに加入しています。マッチング拠出を申し込むとどうなりますか?

A2.積立の併用はできないため、iDeCoの掛金拠出は停止となります。本来は、先にご本人がiDeCoの積立を止めていただく手続きとしてiDeCoの契約先運営管理機関に「加入資格喪失届」を提出していただく必要があります。

 iDeCo口座にあるこれまでの残高については、次の2つの選択肢があります。

(1)iDeCo口座でそのまま運用を継続する

 残高がある限り、口座管理料(年間792円~)の負担が必要です。

(2)企業型DC口座へ移換する

 iDeCo資産を一度売却して現金化し、企業型DCの商品ラインナップの中から選択して買い付け、まとめて運用します。ネット証券で契約している場合、移換手数料が4400円徴収されます。