サインやログ帳は制限されて然るべきか
今回のような制限は、ファンにとっては寂しい決定かもしれない。しかし実はこの便に限らず、以前から現場の負担増が指摘されていた問題だった。
ログ帳は、あくまで乗客個人の趣味のものである。しかし記入を依頼されたCAは、飛行時間や機体番号、高度、その日の天候などを誤記がないよう書くことに迫られる。さらにログ帳によってはメッセージを書く欄が設けられていて、フライト情報以外の「個人的なひとこと」まで求められる。
特に短距離路線では、離陸から着陸までのわずかな時間に機内サービスと保安業務が凝縮されており、その最中にこうした依頼に対応することは、物理的にも精神的にも限界がある。
また、SNSの普及により、CAが書いたてメッセージやイラストが拡散されるようになった。これが「自分も同じようなサービスをしてもらえるはずだ」という過度な期待を生み、現場への無言の圧力となっていた側面も否定できない。
乗客は、記録を残したければ、自分でフライトナンバーや機体番号、離着陸の時間を残せばいいだろう。例えば「Flightradar24」というアプリの飛行記録をスクリーンショットで残せば、立派な記録になる。それでもどうしてもCAに書いてもらいたいという人は、フライト時間が長い便に限定して行うべきだろう。
羽田出発時の「C-3PO ANA Jet」 Photo by Koji Kitajima







