ホンダのバイクは、全部4スト

八:でも今はホンダで造っている全ての2輪車が4ストです。ASEAN地域でも2003年には完全4スト化が完了しています。例外はありません。ホンダのバイクは全て4スト。

F:一部競技用のバイクには、今でも2ストがありますよね。例えばモトクロス用のバイクは2ストじゃないですか?

八:いえ、競技用も含めてホンダは全部4ストです。

F:他の3社はどうですか? ヤマハ、スズキ、カワサキはまだ2ストを出していますか。

八:そうですね。他社さんはまだ2ストを出しておられますね。ヤマハさんならYZ、カワサキさんならKXとか。ですがそれはあくまでクローズドコース用のコンペティションモデルで、公道走行のできる量販車ではありません。「一部の特殊なモデルだけ」です。

セローには勝てなかった

F:それにしても累計で1億2000万台突破。他社だって指をくわえて見ているわけにはいかないでしょう。昔はヤマハメイトなんて後発品がありましたよね。今はどうなっているのだろう。

八:ありましたよね。ヤマハさんのメイト。今はもうやっていないと思います。同じようにスズキさんにはバーディーがありましたが、今はありませんね。

F:結局はカブには敵わなかったと。ダメだったと。

八:いや、ダメということではないと思いますが……そもそも、メイトとバーディーがカブに対抗したかどうかだって、ウチとしては何とも言えないので。

F:でも逆に、ヤマハのセローには最後まで敵いませんでしたよね。今は向こうも止めちゃいましたが。

ヤマハ・セローは1985~2020年と長期にわたり生産・販売されていたオフロードタイプのバイク。写真は2019年12月発表の「SEROW250 FINAL EDITION」(広報写真)ヤマハ・セローは1985~2020年と長期にわたり生産・販売されていたオフロードタイプのバイク。写真は2019年12月発表の「SEROW250 FINAL EDITION」(広報写真)

久:セローには敵いません。セローとSRにはどうやっても、何回やっても敵わない(苦笑)。歴代いろんな形で挑戦したけれども、セローには敵わなかった。あれは本当によくできている。

F:そんなセローも生産中止に。もはや空冷で排ガス基準をクリアできないからと聞きました。水冷にして重くすると、セローがセローではなくなってしまうと。

久:別に空冷が禁止になったわけではないのですが、やっぱり性能の安定を考えると、水冷のほうが手っ取り早いんですよね。だからみんな水冷に行く。