カブの未来――「外からは見えない進化」と電動化への道

F:最後にひとつ。これからカブはどうなりますか?

八:外からは見えない進化を、さらに続けていきます。あとは電動化を含めたマルチパスウェイですね。自動車もそうですが、バイクの電動化は特に中国と東南アジアで大きく進んでいます。自分も上海やタイへ出張に行くと、「次はやっぱりこれしかないんだな」と思いました。

八木 崇氏とフェルディナント・ヤマグチ氏八木さん、ありがとうございました! Photo by A.T.

 つい先ごろ、ホンダの4輪事業におけるEV戦略の大幅見直しと巨額赤字が発表されました。ですがこれで「EVはやっぱりダメ」と断じるのは早計というものでしょう。

 世界はゆっくりですが着実に電動化へと歩を進めています。それは2輪(特に都市部で使う小型の2輪)も同じこと。実際に、上海に行くと、市内で走っているバイクがほぼ全て電動であることに驚愕します。

 王者であるスーパーカブも10年後にはまったく違う乗り物になっているかもしれません。

 それではみなさま、また来週。

(フェルディナント・ヤマグチ)

スーパーカブが「文化」になるまで

 こんにちは、AD高橋です。

 自動遠心クラッチ付きMTによる運転のしやすさ、圧倒的な低燃費(スーパーカブ110ライトの30km/h定地燃費値は105.0km/L)、横型エンジンとステップスルー形状がもたらす乗降性の良さ、シンプルで耐久性に優れた構造……。1958年にデビューしたスーパーカブが多くの人から愛されてきた理由を挙げればキリがありません。

デビュー以来、イメージを大きく変えずに進化してきたスーパーカブ。庶民の生活にすっかり溶け込んでいるデビュー以来、イメージを大きく変えずに進化してきたスーパーカブ。庶民の生活にすっかり溶け込んでいる Photo by A.T.