妙高は「シャンパンスノー」と呼ばれる雪質を誇り、年間降雪量16メートルと日本のスキー場の降雪量ランキングでは常に上位に位置する。東京から車で約4時間、東京駅から妙高高原駅までは約2時間だ。

 西武HDは、アセットライト経営への転換の一環として、2023年11月、「妙高杉ノ原スキー場」をシンガポールの不動産投資ファンドのペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)に売却した。

 PCGは、2034年までに妙高杉ノ原スキー場周辺に4つのホテルと2つの商業施設を整備する計画だ。計画は1期と2期にわかれ、投資総額は約14億ドル(約2100億円)を見込む。

 第1期では2つのホテルと2つの商業施設、スキーセンターを2028年12月までに整備する。PCGは2025年10月、開業予定のホテル1棟は英国IHGホテルズ&リゾーツが運営する最高級リゾートホテル「シックスセンシズ妙高」になると発表した。7階建てで57室の客室の他、2つのレストランやバー、ブティック、スパも併設する。

 上層階にはシックスセンシズのブランドを冠し、ホテル並みの品質を提供するレジデンス(高級分譲マンション)となる「ブランデッドレジデンス」21戸も設け、建物の建築・設計は隈研吾氏と久米設計が手掛ける。

 また、施設周辺の山里には、飲食施設、地域文化とつながるウェルネス体験やアートプログラムを集める予定だ。

写真3-5 「シックスセンシズ妙高」完成予想図同書より転載

 PCGはすでに妙高高原周辺地の他、「斑尾高原スキー場」や「斑尾高原ホテル」なども買収済みであり、「妙高杉ノ原スキー場」と「斑尾高原スキー場」を中心とした妙高エリアの一体的な開発が可能となる。