ホンダ・日産は理工系・首都圏私大
トヨタは名古屋の大学が上位
25年のランキングでは、トヨタ自動車の1位は名古屋大、2位は名古屋工業大、3位は同志社大で、東海エリアの大学が圧倒的な存在感を示した。
同社は愛知県を中心に巨大な生産・開発ネットワークを築いており、地元大学との結び付きも非常に深い。特に名古屋大は、自動車産業と結びつきの強い機械や材料、電気電子分野に強みを持ち、共同研究も盛んだ。名古屋工業大も、実践的な工学教育で知られ、現場に強い技術者を多く送り出している。
一方で、京都大や大阪大、早稲田大、慶應義塾大といった全国の難関大学からも幅広く採用しており、トヨタが総合力の高い人材を求めていることがうかがえる。岐阜大や九州大、立命館大などもランクインしており、EVや自動運転など新分野への対応が進む中でも、依然として生産技術や品質管理など、製造現場を支える力が重視されていることが見えてくる。
ホンダの1位は東京理科大で、2位は芝浦工業大と早稲田大が並んだ。
同社は創業以来、自由闊達な技術文化を大切にしてきた企業で、四輪だけでなく、二輪や航空機、ロボティクスなど事業領域が幅広い。そのため、多様な技術分野の人材を必要としている。
ランキングでも早慶や日本大、法政大、明治大など首都圏の私大が多く入っており、技術職だけでなく企画や営業、IT系まで含めた幅広い採用を行っていることがわかる。
日産自動車の1位は明治大で、2位は東京科学大と早稲田大が並んだ。
同社は神奈川県横浜市に本社を置き、海外事業比率も高いグローバル企業だ。そのため、技術系だけでなく、営業やマーケティング、海外事業、サプライチェーン管理など幅広い人材が必要となる。明治大や中央大といった大規模私大がランクインする背景には、総合職採用の厚みもありそうだ。
一方で、東京科学大や九州大、筑波大など研究力の高い国立大もランクインしており、CASE(コネクティッド化、自動運転化、シェア/サービス化、電動化)やEV対応を見据えた高度技術人材の確保にも力を入れていることがうかがえる。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
医科・歯科の単科大等を除く全国765大学に2025年春の就職状況を調査。568大学から得た回答を基にランキングを作成した。上位10位以内の大学を掲載。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科、大学院修了者を含まない場合がある。東京大は「東京大学新聞」、京都大は「京都大学新聞」より集計。東京科学大は理工学系のみの人数を掲載(調査/大学通信)









