電機業界はどんな人材を求めているのか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
就職活動で大切な業界研究は難しいことではない。自分の将来を考える「地図づくり」のようなものだ。業界環境を知り、社会の仕組みを理解することが、納得のいく就職への第一歩になる。第14回は電機業界を取り上げる。(Diamond WEEKLY編集室)
デジタル人材への
期待が一段と高まる
製薬業界は今、大きな転換期を迎えている。
電機業界では今、大きな変化が起きている。近年は黒字を維持しながらも人員削減に踏み切る企業が相次いでいるが、その背景にあるのは業績悪化ではない。AIやITの活用が急速に進む中で、企業が求める人材や事業のあり方が大きく変わり始めているためだ。
従来のものづくりを支えてきた技術力に加え、デジタル技術を活用できる人材へのニーズが高まり、組織全体のスキル転換が進んでいる。
これまでの電機メーカーは、ハードウェアやアナログ回路など、製品そのものの技術力が競争力の中心だった。しかし現在は、AIやIoTを活用したサービスまで含めて価値を提供する時代へと移りつつある。
例えば、エレベーターや鉄道、工場設備では、AIを活用した運行管理や設備保全など、ソフトウェアが果たす役割が年々大きくなっている。製品をつくるだけではなく、その後の運用やサービスまで含めて提案できる企業が競争力を高めている。
こうした流れを象徴するのが日立製作所だ。同社はIoT・AIプラットフォーム「Lumada(ルマーダ)」を軸に、社会インフラや産業機器とデジタル技術を組み合わせた事業を展開している。
一方で、NECや富士通はBtoB向けのITサービスへ軸足を移し、ソニーはイメージセンサーやエンターテインメント、パナソニックは住宅設備や空調、再生可能エネルギー分野へと、それぞれ強みを生かした事業を伸ばしている。かつてのように総合電機メーカー同士が同じ土俵で競うのではなく、それぞれが得意分野を磨く時代になってきた。







