「創業者が反対していた」それでもモバイルバッテリーを作った理由
バッファローは、日本のPC周辺機器メーカーとして長い歴史を持つが、これまでモバイルバッテリー分野には積極的に参入していなかった。その理由を聞くと、なんと同社の創業者が否定的だったのだという。
「弊社はWi-Fiルーターや外付けHDDなどさまざまな製品を発売していますが、電源周りの基準は特に厳しくしています。電源周りを甘く見てはダメだというのが弊社の方針です。これまでのモバイルバッテリーは、リチウムイオンバッテリーが構造的に危ないということがあり、バッファロー創業者の会長が、製品化に対して否定的だったのです。それなら品質が保証されている日本製バッテリーセルを使うのなら製品化できるのではと、細々と研究・開発を続けていましたが、日本製セルに限るとそもそも必要な数が手に入らないという状況で、なかなか製品化できなかったのです。そうした時に半固体バッテリーなら釘を刺しても、圧壊しても発火しないというのを知って、これなら安全性が高いモバイルバッテリーが作れそうだというので企画しました」(バッファロー コンシューママーケティング部 新商品推進課課長 根本将幸氏)
従来のリチウムイオンバッテリーと、半固体バッテリーの構造の違い 拡大画像表示
リチウムイオンバッテリーは釘を刺すと発火するが、半固体バッテリーなら釘を刺しても大丈夫(バッファロー公式サイトより引用)
なお、安全性が高いことをうたう次世代バッテリーとしては、他にもナトリウムイオンバッテリーやリン酸鉄リチウムイオンバッテリーがあり、それらを採用したモバイルバッテリーも他社からも登場している。これらについても評価したという。
「すべて確認はしております。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは通常のリチウムイオンバッテリーよりも安全性は高いのですが、充電速度に多少問題がありました。ナトリウムイオンバッテリーはリチウムイオンバッテリーよりもエネルギー密度が低いので、サイズが大きくなってしまうので、ユーザーの使い勝手を考えたときに、やはりトータルで半固体バッテリーがベストだと判断しました」(バッファロー 周辺機器開発部 サプライ開発課課長 河端俊徳氏)







