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ここ数年、物価高騰や人材不足などを背景に企業の高い賃上げが続いている。優秀な人材を獲得するためには、待遇改善が急務であり、企業による賃上げ競争の様相を呈している。そこで、ダイヤモンド編集部では、統計の専門家の協力の下、恒例となっている「3年後の予測年収」を刷新し、将来の年収を大胆予想。特集『【26年版】3年後の予測年収ランキング!全31業種1200社「賃上げ」有望企業はどこだ』の#26では、電機業界の予測年収を独自に推計し、全70社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
パナソニック、三菱電機、京セラ…
電機業界の3年後の予測年収
構造改革の進捗や事業の絞り込み、AIやデータセンター需要といったメガトレンドを背景に、電機業界各社の業績が好調だ。
例えば、三菱電機の2026年3月期の営業利益は前期比10.5%増となる4331億円だった。昨年に希望退職の募集を発表し、最終的にグループ全体で約4700人が応募するなど人員最適化を進めるほか、パワー半導体事業の再編や自動車機器事業における台湾・鴻海精密工業との提携などの検討を進めている。データセンター関連事業や防衛・宇宙システム事業の好調もあって、27年3月期も過去最高益を更新する見通しだ。
そのほか、26年3月期のソニーグループの営業利益は前期比13%増の1兆4475億円、日立製作所は同23%増の1兆1993億円(調整後)となった。いずれも過去最高だ。
半導体の高騰や中東問題による原料の不足・価格上昇などリスクはあるが、業績は堅調に推移しそうだ。
では、そんな電機業界における各社の将来の年収はどうなっているだろうか。ダイヤモンド編集部では、恒例となっている「3年後予測年収」の最新版を作成した。統計の専門家の協力の下、25年3月期までの実績値から、3年後となる27年4月~28年3月期の年収を大胆予想した。
具体的には、年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。なお、業績予想は25年12月時点のデータに基づく。より詳しくは次ページを参照してほしい。
今回は、総合電機、家電、産業用機械といった電機業界の70社をランキングにした。全体的に高年収企業も多く、70社のうち22社が800万円以上、10社が900万円以上となった。
ソニーグループ、日立製作所、パナソニック ホールディングス、三菱電機、キヤノン、リコー、セイコーエプソン、東芝テック、安川電機、富士電機、横河電機、京セラ、ミネベアミツミ、カシオ計算機、ワコム、フクダ電子、シスメックス、JVCケンウッド、ブラザー工業、堀場製作所、小糸製作所……各社の3年後の年収はどれくらい増えるのか、あるいは減るのか。一挙に見ていこう。







