日常生活への影響やリスクを考えると、ただの「人見知り」では済まされない。それが社交不安症なのだ。
人見知りや社交不安症の原因は
「遺伝×環境×生活習慣」
人見知りや社交不安症の原因には、三つの要因が関係しているという。
「よく健康の方程式と紹介するのですが、『遺伝×環境×生活習慣』の三つが掛け算のようになって症状の原因となります。一つ目の『遺伝』は、生まれつき不安が強いタイプかそうでないかという、元から持っている要素。二つ目の『環境』は、いじめにあったり人前で笑われたり、トラウマ的な体験や心の傷になるような経験など、他人が怖くなるような周りの影響を指します。そして三つ目の『生活習慣』は、不安を強化する考え方や行動パターンを日常的に繰り返してしまうことです」
生活習慣については、「生活習慣病をイメージするとわかりやすい」と、清水氏は話す。甘いものや塩分の多い食事を続け、運動不足の生活を送ると、糖尿病や高血圧になってしまう。それと同じように、人付き合いが怖いからと交流を避け続けると、いつまでも他人が怖いままになってしまうのだ。
「本人は心の安全のために行っていても、結果としてそれがマイナスにつながる行動があります。例えば、人と話している時に自分の顔が赤くなっていないか不安で下を向き、かえってそれが相手に変に思われてしまうとか。また、『注意』の問題もありますね。人と話す時に、大抵の場合は話している相手の様子や話の内容に注意を向けます。しかし、社交不安症の人は『自分がどう見られているか』に注意が向いているので、相手がどんな人で何の話をしていたのかを覚えていないというケースもあります。そういった行動パターンによって、社交不安症は悪化していきます」







