「2016年に、私たちは、抗うつ薬で改善しない社交不安症患者に対して認知行動療法を行って、85.7%で症状の改善がみられ、47.6%は症状がほぼ消失したという研究結果を出しています。まずは専門家と一緒に治療に取り組んでいただくのが良いと思います」
人見知りの自分を
受け入れるのも大切
また、ここまで認知行動療法に基づく対策について伝えてきたが、人見知りや不安が強い人には、詐欺などに遭いにくい・危険に遭遇しにくいというメリットもある。そういった視点で見れば、人見知りは無理に治さなくてもいいと清水氏は語る。
「認知行動療法の中に、アクセプタンス&コミットメント・セラピーというものがあります。要するに、今の自分を受け入れた上で、大切にする価値観に基づいた行動をしようという考え方。不安をゼロにする必要はないので、人見知りである事実を受け入れて、自分にとって大切な価値観(仕事や家族、夢など)に向かって行動するのも良いと思います」
人見知りや社交不安症には、認知行動療法に基づくさまざまな対処法が存在する。それらの方法を活用しながら、「人見知りでもいいじゃないか」と自分を否定せず受け入れていくのが、大人の人見知りには大切なのだ。
<プロフィール>
清水栄司氏:精神科医
1965年山梨県生まれ。1990年千葉大学医学部卒業。千葉大学医学部附属病院精神神経科、プリンストン大学留学等を経て、現職。千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学教授、医学部附属病院認知行動療法センター長、子どものこころの発達教育研究センター教授。専門は認知行動療法。大学での研究のほか、実際の診療にも30年以上あたっている。精神保健指定医、精神科専門医・指導医、公認心理師、認知行動療法師。認知行動療法の第一人者として、数多くのメディアに出演している。著書は、「自分で治す社交不安症」法研、「社交不安症・対人恐怖症を治す本」大和出版、『「いつも不安で頭がいっぱい」がなくなる本』ディスカバー・トゥエンティワン、「よくわかる恐怖症」法研、「認知行動療法でつくる思考・感情・行動の好循環」法研など多数。
清水栄司氏:精神科医
1965年山梨県生まれ。1990年千葉大学医学部卒業。千葉大学医学部附属病院精神神経科、プリンストン大学留学等を経て、現職。千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学教授、医学部附属病院認知行動療法センター長、子どものこころの発達教育研究センター教授。専門は認知行動療法。大学での研究のほか、実際の診療にも30年以上あたっている。精神保健指定医、精神科専門医・指導医、公認心理師、認知行動療法師。認知行動療法の第一人者として、数多くのメディアに出演している。著書は、「自分で治す社交不安症」法研、「社交不安症・対人恐怖症を治す本」大和出版、『「いつも不安で頭がいっぱい」がなくなる本』ディスカバー・トゥエンティワン、「よくわかる恐怖症」法研、「認知行動療法でつくる思考・感情・行動の好循環」法研など多数。







