8月から高額療養費の限度額の引き上げ
医療費の負担はジワジワと家計を侵食

 さらに、8月からは高額療養費の限度額の引き上げも決まっており、今後、医療費の負担はジワジワと家計を侵食していきそうだ。

 病気やケガをした時の負担が増えるのは気が滅入ることだが、こうした時に大切なのは「負担増」という言葉に無暗に怯えないことだろう。増えると言っても、いきなり何百万円もかかるようになるわけではない。万一、病気やケガをした時に、自分や家族はどのくらい負担が増えるのかを具体的にシミュレーションして、準備していくようにしたい。
 
 負担が増えても手持ちの預貯金で賄えそうなら問題ないが、不足しそうな場合は家計の見直しも必要だ。支出の見直しをする場合は、ひとつひとつの単価が大きく、継続的に支払うものを削減するのがおすすめだ。

 例えば、使用頻度の低いクレジットカードやサブスクを解約したり、保険を見直して同じ保障額でも保険料の安いものに乗り換えたり、家族みんなのスマートホンのプランを見直したりすると節約効果が期待できる。

 医療費の備えは民間保険を利用する方法もあるが、原則的に民間の医療保険は入院や手術に備えるもので、今回、引き上げ対象になったような日常的な医療費をカバーすることはできない。入院や手術をすることなく長生きした場合は、給付金をもらうことはできず、保険料の支払いによって家計はさらに苦しくなってしまう。

 まずは足元の家計を見直すことで手持ちの貯蓄を増やし、負担増を乗り切るようにしたい。

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