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米半導体大手エヌビディアと産業技術総合研究所が、AIを活用して量子コンピューターの性能向上を目指す計画の実現に向けて連携を強化することが7月14日、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。エヌビディアはAIの活用先として量子コンピューターにも注力しており、“ポストAI”時代の計算資源の覇権争いを「量子AI」で先行することを目指す。産総研もエヌビディアとの連携強化で、AIを利用した量子コンピューター運用システムを開発し、業界標準の地位を狙う。特集『「ポストAI」へ投資バトル 熱狂!量子覇権』の本稿では、量子コンピューターを巡るエヌビディアと産総研の連携強化について詳報する。
「量子計算の実用化にはAIが不可欠」
エヌビディアが量子分野で狙うAIの活用先
量子コンピューティングを実用化するためには、AI(人工知能)が不可欠だ――。
今年4月、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン創業者兼CEO(最高経営責任者)は、量子コンピューターへのAIの活用についてこう語っていた。
エヌビディアと経済産業省が所管する国立研究開発法人産業技術総合研究所が、AIを活用して量子コンピューターの性能向上を目指す計画の実現に向けて、連携を強化することが7月14日、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。近く協定を締結する。
エヌビディアと産総研は2025年6月、量子・AI融合計算技術の産業化に向けて協力すると発表。産総研の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)には、エヌビディアのAI向けのGPU(画像処理半導体)「H100」を2020基搭載したスーパーコンピューター「ABCI-Q」が設置されている。
量子コンピューターとスパコンを接続・連携させる研究は世界のトレンドだ。日本でも理化学研究所が、スパコン「富岳」と米IBMの量子コンピューターを連携させるプロジェクトを進めている。
今回は量子コンピューターとスパコンの接続に、エヌビディアの技術「NVQLink」を採用することを決定。エヌビディアと産総研は、AIを活用した量子コンピューターの性能向上の研究開発に本格的に取り組む。また、この計画に国から最大30億円の開発支援を受けるための審査も最終段階だ。
また、フアン氏は7月15日に来日し、政財官の大物との面談や大型イベントへの登壇が予定されている。AI・半導体分野のほか、量子分野でも日本との新たな協業を発表するとみられている。
エヌビディアのAIで、量子コンピューターの性能はどう変わるのか。次ページでは、エヌビディアと産総研が狙う、AIを活用して量子コンピューターの性能を向上させる手法を詳報する。







