2007年にはパッケージの開封方法を変更し、チョコ部分を上から開けられる、より菓子らしい見せ方に刷新。それに加えて、専門店などで使われる高品質なクーベルチュールチョコレートを原材料に採用し、本格的な味わいを打ち出した。
2010年には再びパッケージを中央から開ける方式に戻し、箱に入れたまま手に持って食べやすくする工夫を施した。パッケージの裏面には今も「ゆっくり食べたい方へ」といった記載があり、フィルムを直接手で持つよりも箱をカバーにして食べたほうが溶けにくいことを伝えている。2012年からはベルギー産のチョコレート原料を使用し、カカオ感をより楽しめる品質へとブラッシュアップした。
箱をカバー代わりにして食べる方法を推奨している Photo by M. F.
パッケージデザインに関しては、2011年、ひと目でわかるよう大きな「板チョコ」の文字を配置し、明るくポップな印象に一新した。売り場での目立ち度を一気に高めたこのリニューアルは、その後の成長を支える大きな転換点になったという。
併せて、温度変化によってアイス部分がシャリシャリになるのを防ぐ特許製法を導入するなど、なめらかな食感を保つ品質改良を積み重ねてきた。
こうした地道な取り組みによって販売数を年々伸ばし、2020年、再び通年での販売に踏み切る。
売り上げはさらに伸びた。板チョコアイスブランド全体について、20年4月~21年3月の売り上げは前年同期比で約175%増となっている。
2023年6月には「板チョコアイス夏限定」を発売。口溶けの後切れを良くするためにチョコレートと油脂の配合を一部変更し、通常商品と比べて甘さを抑えるべく砂糖の量を減らした。この夏限定は消費者に受け入れられ、売り上げは毎年右肩上がりだという。
甘さを控えるなどした「夏限定」バージョンも開発 Photo by M. F.
こうした取り組みの結果、過去5年間でブランドの推計販売規模は2.5倍に伸長した。なお、森永製菓のアイス事業全体を見渡すと、不動の一番人気は「チョコモナカジャンボ」で、板チョコアイスはそれに次ぐ売れ筋商品に育っている。







