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「室内のカビ」への
3つの対処法とは
久しぶりに動かしたエアコンから漂う臭い。浴室の目地に浮かんだ黒ずみ。夏が来るたびに繰り返される、見慣れた光景である。カビの繁殖が活発になるのは気温20~30℃、相対湿度80%以上の環境とされ、梅雨から夏にかけてはその条件がもっともそろいやすい。私たちさくら事務所のもとにも、夏場から秋口にかけてカビに関する相談が集中する。
ただ近年、これまでとは様子の違う相談が増えてきた。夏場に壁の中で結露が起き、そこにカビが生えているというケースである。単なる掃除の問題にとどまらず、住宅の耐久性にも影響しかねない。
両者の違いを見る前に、まず従来の「室内のカビ」の性質を振り返っておきたい。これまで寄せられた相談の多くは、室内の“空気が滞る”場所で生じている。逃げ場を失った湿気が留まり続ければ、結露の有無にかかわらずカビは発生してしまう。
壁の内部の結露によって発生したカビ(さくら事務所提供)
ただ、原因が室内の空気にある以上、対処もまた室内で完結する。大がかりな改修を伴わず、住まい方の工夫で十分に抑え込めると考えられる。打てる手は主に次の3点である。
(1)給気口を開け、定期的に掃除する
24時間換気の給気口は原則として開けておき、ほこりが溜まったら掃除を心がける。塞いだままでは、換気扇を回しても設計どおりに空気が入れ替わりにくくなるためだ。
(2)家具に、数センチの隙間をつくる
家具を壁に密着させると、湿気やカビの栄養源となるほこりなどが溜まりやすく、カビが好む環境になりやすい。壁から数センチ離すことで湿気がこもりにくく、ほこりなどの掃除がしやすくなる。
(3)エアコンや除湿機で、室内の湿度を下げる
換気だけで湿度が下がりにくい時期は、除湿機やエアコンの除湿機能で室内の湿度そのものを下げる。空気の動きにくい収納は、扉を開けて風を通しながら除湿するとよい。
これらはいずれも、住み手の判断だけで今日から実行できる。ポイントは空気を動かすこと、湿度をコントロールすることだ。これらを実践することで、カビの繁殖を大きく減らすことができるだろう。







