マンション羅針盤 管理&売買#21Photo:PIXTA

築年数が古いのに内装がピカピカなお手頃物件がポータルサイトに長期間掲載されていることがよくある。実はこれは、特に地方で値下がりしている築古マンションを安値で買い、見た目を整えて売り出すスキームである。こうした物件にはさまざまなリスクがあり、購入には要注意だ。連載『マンション羅針盤』の第21回では、素人の目にはお買い得物件のように見える「表層リフォーム」物件の闇と回避法について、マンション管理士が解説する。(マンション管理士 澤田 亮)

一見「掘り出し物」に思えるリフォーム済みのマンション
もしかしたら「高経年表層リフォームマンション」かも

 物件探しでポータルサイトを見てもなかなか良い物件が見つからない。

 より広域に、より古くと条件を広げていくと手頃な物件を発見。築年数が古いのが玉にきずだが立地も広さも申し分ない。しかもリフォーム済みとのこと。写真で見る限り内装はピカピカだ。これなら手が届く。しかし、掲載されて随分たっているのになぜ誰も買っていないのか。なぜこんな良い物件が残っているのか。

 家探しファミリーと「高経年(築古)マンション表層リフォーム物件」との出会いはだいたいこのように始まります。大抵の方は「ちょっとおかしいぞ」とここで踏みとどまるのですが、まれにこの明確な危険シグナルに気がつかず谷底に落ちてしまう人もいらっしゃいます。

 今回はこの悪名高き「高経年マンション表層リフォームスキーム」についてご説明させていただきたいと思います。一見掘り出し物に見える物件にはさまざまなリスクが隠れており、これをしっかり認識しなければ後で手痛いしっぺ返しを受けかねません。なぜ不動産業者がこうした物件を供給しているのかのカラクリと、素人である一般消費者がババを引かないための防御策まで、詳細に次ページから解説していきましょう。