25年10月にカルビーとコラボした「ハッピーターン しあわせバタ~味」は、ハッピーターンの期間限定商品において一番のヒットになった。続く12月にはマクドナルドの「シャカシャカポテト」とのコラボを2年連続で実施した。

 さらに26年3月には、ハッピーターンの粉である「ハッピーパウダー」を50パーセント増量したリニューアル商品や、大人の消費者を狙った「ハッピーターン 夜のやみつきにんにく味」を発売して売り上げを伸ばした。

ハッピーターンが重視する
「カテゴリーエントリーポイント」とは?

 好調の背景には、ハッピーターンが抱えてきたブランド課題への挑戦がある。

 同商品は米菓全体の傾向と比べて若い世代の購入が多く、中高生以下の子どもを持つファミリー層がメインユーザーだという。だが、歴舎氏はここに危機感を持っていた。

「子どもが好きだから、子どもの友だちが家に来るから、という理由で購入される方が非常に多い商品です。ありがたいことですが、顧客層を拡大するには、親自身が『今日はハッピーターンを食べたいから買ってみよう』と思って手に取ってもらうことが欠かせません」

 そこで、大人が食指を動かすような企画に力を入れた。

 マクドナルドとのコラボは2024年が最初だったが、その時に店舗を訪れた歴舎氏は次のような光景を目にしたそうだ。

ハッピーターンマクドナルドと2年連続でコラボした「シャカシャカポテト ハッピーターン味」 出典:亀田製菓プレスリリース

「子どもだけではなくて、そのお父さんやお母さんも笑顔でポテトをシャカシャカしているんですよ。大人自身も楽しんでもらうことが大切だなと改めて感じ、2回目のコラボも実施したという経緯があります」

 そのほかにも、今年3月から6月にかけて京急電鉄の鉄道事業用車両「京急イエローハッピートレイン」に、ハッピーターンの商品パッケージやブランドキャラクターのターン王子をラッピングした「ハッピーターントレイン」を走らせて、通勤などで疲れた大人がふと目にして小さな幸せを感じるような仕掛けを作った。また、同時期にはローソンで「からあげクン ハッピーターン味」を発売したり、焼肉チェーン「牛角」でハッピーターンのコラボメニューを提供したりした。

 こうした取り組みの根底にあるのが、カテゴリーエントリーポイント(CEP)という考え方である。