課題は商品を離れたユーザーの掘り起こし
ブランドの力に自信

 歴舎氏が今後に向けた課題として挙げるのは、商品ブランドを離れた大人ユーザーの掘り起こしである。長らくファミリー層に受け入れられてきた一方で、子どもの成長とともに購入機会が失われていくという構造的な問題を抱えている。

 しかし、約1年前に実施したグループインタビューで、その課題解決の道筋が見えた。ハッピーターンを長らく食べていない“離反ユーザー”を集めた調査で、実際に商品を出したところ、その場の空気が一変したそうだ。

「食べた瞬間、『こんなにおいしかったっけ!?』と、皆さんの表情が驚きと懐かしさで華やいだんです。離反ユーザーやライトユーザーは通常、試食してもあまり良い反応がないものですが、ハッピーターンだけは違いました。このブランドの力を確信した出来事でしたね」

ハッピーターンPhoto by M.F.

 だからこそ、なおさら消費者とのCEPを設け、日々のふとした場面にハッピーターンがある、というリアリティーを大切にしていきたいという。

「単なるお菓子や商品ではなく、体験型のブランドだと捉えています。お客さまの日常にハッピーがターンする瞬間を、これからも増やしていきたい」と歴舎氏は意気込む。

 海外展開はまだ発展途上だが、輸出用パッケージには「Sweet and Salty Seasoning」といった説明を加えるなど、味を想起させる工夫を模索中だ。

 少子化が進む国内市場において、大人が自分の意思で手に取る商品へと進化できるか。50年の歴史を持つロングセラーの次の挑戦は待ったなしである。