中高年以降に増えてくる体臭と
その特徴は?
中高年以降にはどんな「におい」が増えてくるのだろうか。ここからは、気になるにおいを発生させる皮膚ガスの種類とともに、それぞれの特徴をみていく。
1 加齢臭:皮膚表面反応でにおう
「加齢臭」は、皮脂腺から分泌される皮脂が紫外線や体内で生じた活性酸素によって酸化した皮膚ガス「2-ノネナール」のにおい。古い畳や古本のようなにおいが特徴だ。
「男性は35歳ごろから、女性は40歳ごろから発生が始まり、男女ともに50歳以降に知覚されやすくなります」
2 ミドル脂臭:皮膚表面反応でにおう
汗に含まれる乳酸を常在菌が分解して作る皮膚ガス「ジアセチル」は、使い古した油やヨーグルトやチーズのような発酵臭がする。30代から40代に多く存在し、このにおいはミドル脂臭と呼ばれる。
「日中、歩き回ったり、重い荷物を運んだりするなど負荷の高い活動をして汗を多くかく人に生じやすいです。時間帯では、夕方4時ごろと朝6時ごろに多くなる傾向があることを確認しています」
3 疲労臭:血液からにおう
精神的なストレスや肉体疲労によって、本来は肝臓で代謝され尿として排出されるはずのアンモニアの濃度が高くなり、腸から血液を介して皮膚ガスとなるのが「疲労臭」。つんとした刺激をともなうのが特徴だ。
「ある企業の従業員を対象にした調査で、皮膚ガス中のアンモニアの数値が高かった2名の方はその後、軽いうつを発症しました。また、心理的ストレスを誘発する計算課題に取り組むと、心拍数が増え、皮膚ガス中にアンモニアが増える傾向が見られることも確認しました。アンモニアは毒性の高い物質なので、この体臭が長く続くことは体のSOSサインと受け止めるべきです」
なお、アンモニアはたんぱく質が分解された結果生じる成分。たんぱく質が豊富な食事を多く取った後にも一時的に増える。
4 汗臭:皮膚表面反応でにおう、汗腺でにおう
汗や皮脂を、皮膚表面にいる常在菌が食べて分解することによって生じる皮膚ガスが「イソ吉草酸」。長時間履いた靴や、汗を吸い込んだスポーツ用具などの鼻をつくような腐敗臭が特徴的で、汗臭(足臭)と呼ばれるかなり強いにおいだ。
また、血中成分が汗腺を介して皮膚ガスになると、酸っぱい酢酸のにおいの汗臭を発生する。







