「運動不足の人」はなぜにおいやすいのか?写真はイメージです Photo:PIXTA

加齢臭やミドル脂臭、疲労臭など、中高年にとって気になるにおいは、人間が生活する中で発する「皮膚ガス」がもとで起こる。その発生源やメカニズムを理解すれば、においを軽減するための効果的な対策が取れることがわかってきた。皮膚ガス研究の第一人者である東海大学理学部教授の関根嘉香氏に、具体的な解決法を聞いた。(取材・文/フリーライター 柳本 操)

「濡れたシート」と「乾いたシート」
汗をふくのはどっちがいい?

 前編(「なぜ疲れると「におってくる」のか…加齢臭だけじゃない!中高年の体臭をつくる「3つのルート」)」では、体臭のもとになる皮膚ガスが、「皮膚表面反応からにおう」「汗腺からにおう」「血液からにおう」の3つのルートから発生すると解説した。

「なかでも『皮膚表面反応』や『汗腺』からにおうタイプのものは、外側からのケアで十分に抑制することができます」と、皮膚ガスと心身の状態や健康との関わりについて研究を行う東海大学理学部化学科教授の関根嘉香氏は説明する。

【外側からの対策が有効な体臭(皮膚ガスの成分)】
 汗臭(イソ吉草酸、酢酸)
 加齢臭(2-ノネナール)
 ミドル脂臭(ジアセチル)

 これらの体臭は、汗そのもののにおいや、汗や皮脂が皮膚の常在菌や紫外線に分解されることによって発生する。だから、汗や皮脂をふき取って皮膚を清潔に保つことで大幅ににおいを抑えることができる。

 汗をふく際には、乾いたタオルよりも濡らしたハンカチやタオル、市販の汗拭きシートなど、ウェットなものでこまめにふき取ろう。

「皮膚を清潔にするとともに、濡れたもので体をふくと体温が下がり、再び汗が出るのを防ぐ効果も得られます」(関根氏、以下同)

 ちなみに「加齢臭」は背中から、「汗臭」や「ミドル脂臭」は頭や背中、お腹など汗をかく部位から多く発生する。これらの箇所を意識してふき取れば、より効果がある。

 さらに、夏場など汗をかきやすい時期は、朝と夜の2回シャワーを浴びたい。外出先で汗をたくさんかいたらインナーやシャツなどを着替えるといい。

 また、においの種類別に、抑制に効果的な「香り」もある。