「その結果、最もアンモニアの放出量が低かったのは、日傘をさして日なたを歩行した場合で、日傘をさすと疲労臭が抑えられることがわかりました」(図2)
図2 日傘をさすと疲労臭が抑えられる
また、日傘をさすと過度の発汗も抑制されるので皮膚酢酸の放出量も減り、「汗臭」を軽減できることもわかった(図3)。
図3 日傘をさすと汗臭が抑えられる
強い日射しを浴びると疲れるものだが、実際に疲労臭や汗臭にもつながっているようだ。日傘などで暑熱疲れからも体をガードしよう。
靴の“蒸れ”に注意
連続して履かずローテーションする
東海大学理学部化学科教授 関根嘉香氏
靴を履いたときに「蒸れ」が生じると、皮膚常在菌の働きが活発になり、強烈な「汗臭(足臭)」を引き起こす原因に。足の清潔を保つこと、また、本革や布製の靴は蒸れにくいのでおすすめだ。
靴は連続して履かず、ローテーションすること。靴が臭くなったら重曹水(1リットルの水に重曹20gを溶かしてスプレーボトルで噴霧する)をふりかけてよく乾燥させる。あるいはシリカゲルや使用後の使い捨てカイロなどを乾燥剤として靴に詰めて、しっかり乾かそう。
最後に、健康にいい生活はにおい対策につながる。脂質やたんぱく質、糖質などに偏った食事を取らないよう心がけたい。きちんと睡眠を取って、疲労はこまめに回復するようにしよう。
「『加齢臭をかぐと、祖父母のことを思い出す』と言う人もいるように、体臭はその人らしさを形作るものであり、お互い様の部分もあります。気にしすぎることはストレスの元となり、かえって逆効果です。ただし、いつもと違うにおいに気づいたら、疲労やストレスがたまっているサインかもしれません。ぜひ、においを健康管理に役立ててください」
(監修/東海大学理学部化学科教授 関根嘉香)









