たった一つの言葉が、人生の支えにもなる
以前、ある講演会を終えたとき、一人の女性が私のところへ来られました。
「今日は本当にありがとうございました」
そう言ってくださる方は多いのですが、その方は少し言葉を続けました。
「先生がおっしゃった『人は話すことより、話を聴いてもらえたことを覚えている』という言葉を聞いて、涙が出ました。実は家庭で居場所を失っていて、誰にも話を聞いてもらえない毎日でした。でも今日、もう一度、人と向き合ってみようと思えました」
私は胸がいっぱいになりました。講演では、多くの事例を紹介します。その中のたった一つの言葉が、その方の人生の支えになることがある。この仕事を続けていてよかったと思えた瞬間でした。
感謝の言葉というのは、「ありがとうございました」だけではありません。
「あなたの、あの一言で救われました」
「勇気をもらいました」
「もう一度頑張ろうと思えました」
こうした具体的な言葉が添えられることで、相手の心にも深く残るのです。







