業界地図#18Photo:PIXTA

企業の戦略や“序列”を分かりやすく示すのが「人材採用」だ。中でも新卒の就職者の動向は、企業のブランド力を色濃く反映し、各社の競争力を分ける上でも重要なポイントとなる。特集『業績、株価、賃金、就職… 5年後の業界地図』の#18では、鉄・金属・エネルギー業界における、東京大学を筆頭とする最難関国立大学から関関同立・MARCHまで主要22大学の就職者数の割合が高い企業のランキングをお届けする。ここ10年での新卒の就職者の増加数と各大学の内訳を網羅したデータも併せて紹介していこう。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

地場企業も多いエネルギー業界
難関大割合が高いのは?

 企業の戦略や“序列”を把握する上で欠かせないのが、各社の「人材採用」の動向だ。

 特に新卒の就職者の動向は、企業の“ブランド力”や人材採用競争力を色濃く反映しているため、各社の将来性を占う上で重要なポイントとなる。

 もちろん、卒業大学だけで優秀さが決まるわけではないが、難関大学の“エリート学生”を数多く採用できていれば、それだけ成長機会も増しやすい。

 コンサルティング業界のように、“地頭”の良さが問われる業界も存在するほか、トップ大学からの採用数を意識する企業も多く、大学別の採用数は企業側にとっても採用上のアピールにつながる重要項目だ。

 そこで今回、大学通信提供のデータを基に、東京大学などトップクラスの国立大学からMARCH・関関同立まで22校の「難関大学」の就職者数の割合が高い「難関大就職者割合ランキング」を作成した。

 具体的には、2025年3月に大学・大学院を卒業・修了した就職者数のうち、東京一科(東大、京都大学、一橋大学、東京科学大〈旧東京工業大学〉)、旧帝大(北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学)、早慶上理(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学)、関関同立・MARCH(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の就職者数を集計。全大学の就職者数に対する割合を企業ごとに算出し、業界内でランキングを作成した。

 さらに、企業ごとの採用傾向を網羅するために、10年前の採用数とその増減、大学ごとの内訳を掲載した。これを見れば、各企業がどのような成長のモメンタムにあるか、また“エリート学生”をどれだけ採用できているかといった、強い大学群の傾向も全て一目瞭然だ。

 今回は、鉄鋼、非鉄金属、電力・ガス・石油業界を対象とした上位20社のランキングを公開していこう。

 5位には鉄鋼業界の雄、日本製鉄がランクイン。また、電力会社やガス会社は、それぞれの地域で圧倒的な知名度を誇る有力企業が多いが、ランキングでは明暗が分かれる結果に。トップ2には“やや意外”な企業が君臨した。

 次ページで、その“序列”を大公開していく。