税理士リバイバル#10Photo:PIXTA

AIやSNSを武器に、生産性を拡大している個人税理士は多い。一方で、漠然とした焦燥感から「休日に必死でAIを勉強する」「バズりを狙って情報発信をする」といった行動に走る人も少なくない。だが、実はこの「真面目な努力」こそが、自らを追い込むわなにもなり得るという。AI時代において、個人税理士が勝ち残るための「真の戦略」とは何か。特集『税理士リバイバル!』の#10では、専門家が詳しく解説する。(パワーコンテンツジャパン代表取締役 横須賀輝尚)

AIを業務に取り入れても
消えない不安、どうする?

「会計処理が自動化された」「AIで確定申告が完了した」――。SNSを開けば、このような投稿が目に飛び込んでくる時代になった。AI(人工知能)が登場する前から「テクノロジーに淘汰される職業」の上位に挙げられ続けてきた税理士業界において、漠然とした焦燥感を抱いている人は少なくないはずだ。

 さらに、AIを活用し始めても、その不安は消えることはない。「AIと壁打ちはしてみたものの、実務で活用できている実感がない」「変化が早過ぎてついていけない」――。むしろ、AIの進化を認識すればするほど、危機感は強くなるだろう。

 結論から言えば、従来からある記帳代行などの税理士業務は、近い将来に壊滅的に減少してしまうだろう。電話交換手、機織り工…過去を振り返れば、必須とされていた職業がなくなってしまった例は少なくない。

 しかし、これは「進化」である。ガラケーがスマートフォンに進化したように、税理士も進化すれば必ず生き残ることができる。

 ただし、ここで多くの税理士が陥りがちな“間違い”がある。それは「AIを勉強しようとすること」だ。実は今、個人税理士が「AIの使い方」を学ぶスピードをはるかに超える勢いで、ある決定的な危機が迫っている。自ら最新情報を追いかけようと努力すること自体が、かえって逆効果になりかねないのだ。

 では、AI時代において個人税理士が真に取るべき戦略とは何か。次ページでは、迫り来る危機の正体と、生き残るためのプロモーション戦略を専門家が詳しく解説する。