買い取り業者の「押し買い」とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
買い取り業者の「押し買い」
強引なら悪質商法
6年前に父が亡くなった後、実家の固定電話には買い取り業者から「遺品整理しませんか?」「ご自宅の不用品を買い取ります」という営業電話が頻繁にかかるようになった。
父が亡くなった情報が、どこからか漏れたのだろう。ハルコは、買い取り業者の「押し買い」に遭ったのだ。
押し買いは、不用品の買い取りを口実に家に上がり込み、貴金属や着物など高価な物を強引に買い取っていく悪質商法だ。なかには自宅の権利書などを出させて、無理やり買い取ろうとするケースもあるというから恐ろしい。
営業の電話をかけてきたのは女性で、「優しそうな声だったから」と油断したらしい。訪れた買い取り業者の女性は、古い布団や衣類などの不用品には目もくれず、家の中を物色して、昭和レトロのビンテージミシンやレコードプレーヤー、ラジカセなどを買い取っていった。
買い取り価格はミシンが200円で、全部で1000円にも満たなかったという。古物の適正価格は分らないが、ネットオークションなどに出品すれば、もっと高値で取り引きできた可能性はある。
さらには、「指輪やネックレスなどの貴金属で不要なものはないですか?」と聞いてきたため、さすがのハルコも怪しいと思い、お引き取り願ったという。
押し買いは、特定商取引法に基づくクーリング・オフの対象だ。法定書面を受け取った日を含めて8日以内なら契約の解除ができる。







