堀:そう思いますよね。でもですね、N-BOXのお客様って本当に幅が広いんですよ。初めて買うクルマがN-BOXという方もいれば、最後の一台として選ぶ方もいる。子供が生まれたから買う人もいれば、逆に子供が独立して、大きなミニバンはもう要らないからN-BOXにするという人もいる。ファーストカーの人も、セカンドカーの人もいる。「400km以上走ってくれなきゃ困る」という人もいれば、「そんなに走らなくて良いから安くしてくれ」という人もいる。N-BOXは本当にニーズが多様なんです。
それに対してN-ONEは少し個性的なクルマです。お客様も、新しいものやちょっと変わったものに比較的抵抗のない方が多い。まだEVそのものが一般化していない段階で、最初の軽乗用EVを誰に届けるかと考えた時に、N-ONEのお客様の方が親和性が高いのではないか、と僕らは考えました。
F:なるほど。一番たくさん売れているクルマをEVにするのではなくて、一番EVを面白がってくれそうな人が乗っているクルマを選んだと。
で、そのN-ONE e:を開発していたら、「これ、もっとやったら相当面白いぞ」とSuper-ONEまで生まれてしまった。順番としてはどうでしょう。N-ONE e:が全部完成してからSuper-ONEに取り掛かった訳ではないですよね。
赤:完全に後からではないです。少し遅れて始まっていますが、開発期間はかなり重なっています。開発メンバーもほぼ一緒です。
兄弟で鍛え合った、N-ONE e:とSuper-ONE
堀:「N-ONE e:を造っていた過程からSuper-ONEが生まれた」というのはその通りなんですが、Super-ONEを開発している中で「これはN-ONE e:にも入れて、共通にしておいた方が良いよね」という部分もあるんですよ。一方通行ではなく、N-ONE e:へフィードバックしている部分も多々あるんです。特にボディ関係ですね。結果としてSuper-ONEを造ったことによって、N-ONE e:の性能も上がっているところがあります。
F:なるほどそれは興味深い! N-ONE e:を造っていたらSuper-ONEが生まれた。でも逆にSuper-ONEを造り込んでいたら、その知見がN-ONE e:へ戻ってきた。いいお話です。兄弟で鍛え合いながら完成した。タッチの上杉兄弟みたいだ(笑)。
AD高橋:古っ! フェルさん、例えが古すぎます。今の読者には分かりませんよ(笑)。
F:えっ、タッチはみなさんご存じですよね……?







