Majica会員なら食品の返金も受付

 ロビン・フッドで面白いなと思ったのが、「後悔させま宣言」というサービスだ。ドンキおなじみの電子マネー「majica(マジカ)」の会員限定で、購入から90日以内なら返品・全額返金が可能。購入後に「失敗した」と感じた場合でも、安心の買い物体験を提供しますという触れ込みだ。

 生鮮食品も対象で、賞味・消費期限内である、商品が3分の2以上残っている、購入履歴が確認できるなどの条件を満たせば開封後でも食べかけでもOK(ただしタバコや食玩などは対象外)。

驚安「ドン・キホーテ」と新業態「ロビン・フッド」の明確な違いロビン・フッドHPより

 また、majica会員になると「マジ価格」として、非会員よりも安い価格が適用になるのも特徴だ。返品保証はコストコ、会員割引価格はオーケーが有名だろう。

 ラップや洗剤などの日用品は、「マジ価格」は一般価格に比べてかなり安かった。オーケーでも感じることだが、ポイント経済圏ならぬ「スーパー経済圏」が、じわじわ広まっているのかもしれない。

かつてドンキで見た激安価格はいずこへ

 冒頭で触れたように、「安い」は人を惹きつける。そういう意味では、ロビン・フッドで見たものはコスパや時短などの「付加価値付きの安い」であり、かつて渋谷ドンキで見たような「ビックリ破格値」ではなかった。その点は残念だが、当時とは時代も生活者の感覚も違ってきているということか。

 大量パック中心のコスパ戦略は、業務ス―パーやコストコなどとの真っ向勝負になるだろう。首都圏なら、筆者もよく行く神奈川発祥の大型スーパーave(エイヴイ)も、大量×低価格で名が知れつつある。ただしこの戦略は多くのライバルがいる。楽観はできない。

 パン・パシフィックは7月、Olympic(オリンピック)を完全子会社化した。そして9月、Olympic全98店舗のうち、56店舗をロビン・フッドへ転換する計画が明かされたばかり。東京圏では「Olympic北新宿店」「Olympic亀戸店」「Olympic朝霞泉水店」の3店舗がロビン・フッドに生まれ変わる。時短やコスパ重視の戦略は、都市部でより歓迎されるのではないか。

 ただ、本音を言えば、「えっ? この商品がこの値段でいいの?」といったディスカウントストアの底力がもう少し見たかった。西日本の激安スーパー、ラ・ムーが関東圏に進出した(山梨県甲府市に3月オープン)が、あの「驚愕の安さ」をロビン・フッドにも期待したいものだ。