乗って分かった圧倒的なボディ剛性

今回試乗したBYD「ラッコ」今回試乗したBYD「ラッコ」 Photo by F.Y.

 まず驚いたのがボディの剛性感だ。

 全高1800mmのスーパーハイトワゴン。しかも左右には大きなスライドドアがある。ボディ剛性という点では、どう考えても不利な形だ。

 ところが走らせてみると、驚くほどガッシリしている。路面からの入力も、ボディ全体がブルブルと震えたり、どこかが一拍遅れてついてくる感覚が少ない。

 足だけを固めて剛性感を演出しているのではない。土台となる車体をビシッと固めた上で、サスペンションがしっかり仕事をしている印象だ。CTBや2000MPa級のクロスメンバー、レーザー溶接といった“有難い要素”が、ジンワリと伝わってくる。カタログを飾るためのスペックでないことが、乗ると実感できる。

スーパーハイトなのに低重心という驚き

 ボディ以上に驚いたのが重心の低さだ。ラッコに乗る直前まで、ホンダN-ONE e:に試乗していた(参考記事)。N-ONE e:の全高は1545mm。対するラッコは1800mm。その差は実に255mmもある。

 ラッコは背高ノッポのスーパーハイトワゴン。これだけ全高が違えば、乗り換えた途端に「ずいぶん腰高になったなぁ」と感じて当然のはずだ。ところがそうならない。

 ここには本当に驚いた。

 もちろん着座位置は高い。視界も違う。頭上には広大な空間が広がっている。それなのに走らせてみると、重心が高くなったという違和感を覚えない。恒例の首都高大回り周回コースでもそれは変わらない。コーナーへ進入しても、高い上屋に引っ張られてクルマ全体がグラリと外側へ倒れ込む感じが薄い。