表を見てください。月々の支払い額は、3万6600円→3万8600円→4万600円と2000円ずつ増えるだけです。しかし、分割払手数料(利息総額)は103万499円→114万8341円→126万6483円と、ぐんと増えます。大げさではありますが、5%→7%だと約23万円も増えます。

図表:トヨタ自動車の「アルファードZ」(ガソリン・2WD)ローンのシミュレーション例筆者の調査を基に作成
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 残クレは契約期間が終了したらクルマを返却するのが基本です。もちろん、残価を一括で支払うか、残価を再ローンにして同じクルマに乗り続けることもできますが、そうするくらいなら最初から通常ローンで購入しておいたほうが総支出は減らせます。

 問題は、残クレ期間中に事故などでクルマを全損したときです。こうなると、契約者が残額を全額負担しなければなりません。

 車両保険に加入していればカバーできますが、万が一車両保険に入っていなかったり、自損事故対象外のエコノミータイプで単独事故を起こしてしまったりだと、大きな負債が残ります。

 事故車を現金一括購入できる余裕がなければ、返済のために新たにローンを組むか、金融機関から融資を受けることになります。壊れたクルマに対して新規のオートローンが組めるかは、ローン会社の判断次第です。運よくローンが組めたとしても、残クレ契約時より金利水準は上がっているでしょうから、金利負担は重くなります。

 さらに追い打ちをかけるのが、生活のためにクルマを買い直さざるを得ないケースです。通勤や買物でクルマが欠かせない場合、事故処理のローンに加え、新たに購入するクルマのローンも重なることになります。

 現在進行中の金利上昇は、残クレ期間を無事に終えた人にも影響します。5年前に契約した時点では、現在の金利上昇を予見できなかった人が大半でしょう。

「満了したらまた新しいクルマを残クレで乗り換えよう」と考えていた人は、金利上昇によって次回契約時の月々支払額は以前よりも高くなっているはずで、予算オーバーになるかもしれません。

 では、金利上昇時も賢く安全にクルマを買うためには、どうすればいいのでしょうか?