Millennium Prize Problems:
ミレニアム懸賞問題

AIが「100年の難問」をわずか数日で解決、人類滅亡説に信憑性を与える

 世界の数学界に激震が走っている。人工知能(AI)が「ミレニアム懸賞問題(Millennium Prize Problems)」の一つに決着をつけたからだ。

 ミレニアム懸賞問題とは、米クレイ数学研究所が2000年に出した七大難問のこと。このうちの一つである「ナビエ・ストークス方程式(Navier-Stokes equation)」に関する問題が解決したのだ。

 ここで活躍したのは、米オープンAIが水面下で開発してきた未発表AIモデル。同社によれば、発表されたばかりの最新鋭AIモデル「GPT-6 Astra(アストラ)」よりも格段に高性能だ。

 ナビエ・ストークス問題解決(problem solving)にオープンAIが投じた時間は88時間に過ぎない。同社が推定1500万ドル(約24億円)を投じ、1万体のAIエージェントを並列で走らせた結果だ。

 とんでもないスピードである。世界の一流数学者が100年近く費やしてきても解けなかった問題がわずか数日間で攻略されてしまったのだから。論理的思考力(reasoning capability)でAIが人間を凌駕したともいえる。

 オープンAIのヤクブ・パチョッキ最高科学責任者は次のようにコメントしている(米「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙より引用)。

 Even a month ago, I don’t think we would have predicted that we would be talking about a Millennium Prize Problem. We see this as a demonstration of just how far AI has gotten――and how quickly.(つい1カ月前まで、ミレニアム懸賞問題についてわれわれが話をできるとは思っていなかった。想定していた以上のスピードでAIが進化しているのは間違いない。)