EU member Canada:
EU加盟国カナダ

トランプ政権誕生で反米感情高まるカナダ、欧州に急接近して“欧加同盟”結成?

 カナダと米国の間で貿易戦争が勃発する中、とっぴなアイデアに注目が集まっている。「EU加盟国カナダ(EU member Canada)」である。

 欧州連合(EU)は欧州の地域組織であり、これまで非欧州国の加盟(accession)を想定してこなかった。EUと地理的に近いトルコの加盟さえなかなか前進しないというのに、北米大陸に位置するカナダの加盟は現実的なのか?

 実際にはEUがカナダ加盟に向けて動き出したわけではないし、カナダがEU加盟を正式に表明したわけでもない。しかし、EUとカナダの双方で関係強化を求める声は日増しに高まっている。

 まずはカナダの国民意識。加ナノス・リサーチが4月に実施した世論調査によれば、EU加盟について国民の28%が「強く支持」、29%が「どちらかといえば支持」と回答。全体の6割近くが“欧加同盟”に前向きということだ。

 反米感情(anti-American sentiment)の裏返しでもある。8月下旬に米加貿易交渉が決裂し、両国はそれぞれ高関税を発動するなど貿易戦争に突入。これに歩調を合わせる形でトランプ米大統領はオンタリオ湖の名称を「アメリカ湖」へ変更する大統領令に著名した。

 オンタリオはカナダの地名(オンタリオ州)であり、オンタリオ湖の名称変更はカナダに対する嫌がらせだ。

 そもそもトランプ氏はかねてカナダを見下してきた。それを象徴する発言が「カナダは米51番目の州」だ。