AI cash cow:
ドル箱AI事業

AIは巨額投資に見合うリターンを生み出すのか、鍵はクラウド事業にあり

 人工知能(AI)時代を迎え、米ビッグテックによる設備投資(capital expenditure)がとんでもない水準へ膨れ上がっている。それに見合うリターンが将来的に生み出されなければ、「巨大AIバブルが崩壊する」という悪夢が現実になりかねない。

 その意味で第2四半期(4~6月)決算は朗報だった。クラウド事業が「ドル箱AI事業(AI cash cow)」に育ち、巨額投資を支える構図が見えてきたのだ。

 まずはクラウド最大手の米アマゾン・ドット・コム。投資家が注目しているクラウド部門「アマゾン ウェブサービス(AWS)」が急成長中だ。同部門の売上高は前年同期比で37%増え、過去18四半期で最高の伸びとなった。

 アナリストの推計によれば、AWSの売上高は今年1700億ドル(約27兆円)に達する見通し。

 AWSは「アマゾン・ベッドロック(生成AIプラットフォーム)」を内包しており、アマゾンにとってAI戦略の要。収益性は高く、営業利益率(operating profit margin)は39%。アンディー・ジャシー最高経営責任者(CEO)は決算説明会で次のように語っている。

 AWS and Amazon Bedrock can have a wildly successful business without its own frontier model,and the reason is that there’s not going to be a single model to rule them all.(当社には自前の最先端AIモデルはない。にもかかわらずAWSとアマゾン・ベッドロックは急成長中だ。一つのAIモデルが全てを支配するということはないからにほかならない。)