オーナー企業「上場1885社」全序列【2026年版】#21Photo:PIXTA

「オーナー企業大国」の日本において、最強のオーナー企業は――。ファミリービジネス白書企画編集委員会の協力を得て、上場オーナー企業「1885社」の「時価総額」および直近本決算の「売上高」「営業利益率」「総資産事業利益率(ROA)」「自己資本比率」「流動比率」を偏差値化してランキングを作成した。特集『オーナー企業「上場1885社」全序列【2026年版】』の#21では、化学102社のランキングをお届けする。8位にDIC、6位に小林製薬が入った。果たして1位に輝いたのは?(ダイヤモンド編集部 大日結貴)

化学業界「オーナー企業」の序列は?
全102社のランキングを公開

 化学業界では、売上高数兆円規模の日本を代表するような総合化学メーカーや素材メーカーが多く、創業家が依然として統治するオーナー企業は他業種と比べて比較的少ない。

 背景には、化学業界が巨額の設備投資を必要とする装置産業であり、成長のために資本市場からの資金調達が不可欠であったことがあるだろう。加えて、業界再編も相次いだことで資本が分散したことも、創業家が支配権を維持しにくい要因となった。

 一方で、高付加価値なBtoC製品(化粧品・衛生用品・日用品)で高いブランド力と市場シェアを誇る企業の中には、オーナー企業が散見される。

 その代表格がユニ・チャームだ。衛生用品(紙おむつ・生理用品)で日本およびアジア市場で上位シェアを保持し、高い収益性を維持している。2025年12月期の連結決算は、中国やアジア市場での競争激化や構造改革に伴う先行投資の影響で減収減益となったものの、足元の業績は堅調だ。26年12月期第2四半期では、売上高が4871億円(前年同期比4.9%増)、コア営業利益は650億円(前年同期比14.1%増)と増収増益へと反転している。

 高原慶一朗氏が創業した同社は、長男の豪久氏が01年から社長を務める。筆頭株主であるユニテックは、高原家の資産管理会社であり、持ち株比率は自己株式を除く議決権ベースで26.72%を誇る。

 そんなユニ・チャームを筆頭とする化学業界のオーナー企業において、最新の序列はどうなっているのだろうか。

 ダイヤモンド編集部は『ファミリービジネス白書』(白桃書房)を刊行している日本経済大学大学院の後藤俊夫特任教授ら、ファミリービジネス白書企画編集委員会(後藤俊夫、落合康裕、荒尾正和、西村公志)の協力を得て、全上場企業からオーナー企業を抽出。全1885社を対象に、直近決算の「時価総額」「売上高」「売上高営業利益率」「総資産事業利益率(ROA)」、自己資本比率、流動比率の六つの指標で分析し、100点満点で得点を付与し、ランキングを作成した。

 次ページでは、化学業界におけるオーナー企業102社のランキングをお届けする。電子部品用の化学品で高いシェアを誇る太陽HDや印刷インキで知られるDIC、化粧品や医薬品などを手掛けるノエビアHDなど、有名化学メーカーの序列は?

図表:化学「オーナー企業」ランキング【上位20社】(サンプル)