老後になって初めて表面化する大きな差

 この差は若い時にはわかりませんが、60代、70代になると景色が変わってきます。

 住宅ローンを払い続けた人はローン残高が小さくなり、やがて完済し、手元には自宅が残ります。一方、賃貸に住みながら、その間に十分な金融資産を作らなかった人には、家も金融資産も残りません。しかも賃貸である以上、老後も家賃を払い続けなければなりません。

 もちろん「自分は賃貸に住み、その分を株式などにずっと積み立ててきた」という方もいるでしょう。ただ、少なくとも私がこれまで相続相談でお会いしてきた中では、賃貸で浮いたお金を数十年という超長期にわたって積み立て投資し続けてきた、という方はほとんど記憶にありません。

 結局、「現役時代に住宅ローンという強制力を使って資産を作ったか」という違いが、老後になってかなり大きく表れてくるように感じます。