2024.8.29
金相場が最高値更新、地政学リスクと米利下げ観測を背景に「2つの買い主体」の支えで上昇基調継続か
金の現物相場は、3~4月に急騰して2400ドル台まで上値を伸ばし、その後、上昇ペースは鈍ったものの、5月、7月に史上最高値を更新した。足元も8月20日に1トロイオンス当たり2531.60ドルを付け、最高値を更新している。今後も二つの買い主体に支えら…
三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部主任研究員
2024.8.29
金の現物相場は、3~4月に急騰して2400ドル台まで上値を伸ばし、その後、上昇ペースは鈍ったものの、5月、7月に史上最高値を更新した。足元も8月20日に1トロイオンス当たり2531.60ドルを付け、最高値を更新している。今後も二つの買い主体に支えら…
2024.8.1
ウクライナや中東情勢など地政学リスクの高まりもあり、6月上旬に底を付けた原油相場は上昇に転じたが、上値が重い展開が続いている。ドル相場との連動性も薄れ、相場を方向付ける要因が乏しいのが現状である。
2024.7.4
銅相場は5月に史上最高値を更新したが、その後は下落した。EV(電気自動車)向けなどに中期的には需要増加が見込めるものの、足元では中国需要の停滞懸念や米金利の高止まり観測が相場の重荷になっている。
2024.6.6
イスラエルとハマスの紛争など地政学リスクの高まりを受けて、原油相場は4月に高値を付けたが、その後は値を下げている。OPECプラスは、6月2日に減産継続を決定したものの、相場の反応は鈍い。
2024.5.9
3月初旬以降、金相場は最高値更新を繰り返した。中東での紛争激化に伴う地政学リスクの高まりや米国の利下げ観測がその背景にあった。ただ、弱気材料に対する反応が鈍く上昇スピードがやや速すぎた。今後地政学リスクが緩和するような状況になれば…
2024.4.11
ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの紛争など地政学リスク、堅調に推移する米国経済、底打ちの気配が見える中国経済。どれも原油相場を押し上げる決定的な材料となっていない。24年後半に米国の利下げが進めばドル安から原油価格には上昇圧力…
2024.3.14
銅相場はしばらくレンジ相場となりそうだ。主要需要国である中国の景気停滞による需要減などが上値を抑える一方、米利下げ観測やEV(電気自動車)向けなど中長期の需要拡大見通しなどが下値を支える。
2024.2.15
原油相場はボックス圏の動きを続けている。中東情勢など地政学リスクの高まり、産油国の自主減産という相場の押し上げ材料と中国経済停滞、主要国中央銀行の利上げによる景気減速という下押し材料の綱引きが続いている。
2024.1.18
金相場は2023年12月に史上最高値を更新した。その後もほぼ2000ドル台を維持している。米利下げ期待はあるものの、ドルの実質金利は高止まりしているにもかかわらず、高値圏で推移している理由を検証した。
2023.12.21
原油相場は足元下落基調で推移している。値頃感が出ているともいえるが、中東情勢を巡る懸念の緩和や米中経済減速による石油需要の鈍化で需給が緩みやすくなっている。当面は一進一退の動きが続きそうだ。
2023.11.23
世界景気の動向に敏感な指標として注目される銅相場は、2023年8月初めに1トン当たり8860ドルと6月以来の高値に上昇した後、下落傾向で推移して10月下旬には7856ドルと2022年11月以来の安値を付けた。その後、一進一退の中で、11月半ばには8300ドル…
2023.10.26
産油国による協調減産で原油相場は押し上げられてきた。10月に入り米金利高・ドル高で下落に転じるも、イスラエル・ガザ紛争で再び上昇圧力が強まり、高止まりした水準で推移している。
2023.9.28
9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利上げの可能性が示唆された。金利上昇は金相場にとってマイナス材料。しかし、ウクライナ情勢、米政府機関の閉鎖懸念などリスクオフ要因には事欠かず、金相場は底堅い展開が予想される。
2023.8.31
8月10日に原油相場は高値を付けた。サウジアラビアなど産油国の協調減産が相場の底を支えている。しかし、一方で中国経済の回復の遅れが相場に影を落としている。米国の景気の堅調さも米長期金利上昇を通して相場の頭を抑える。しばらくは方向感の…
2023.8.3
中国経済の停滞感が強まる中、銅相場の上値は重い。米国の利下げ転換が見えてこないことも懸念材料だ。中国の景気刺激策への期待はあるものの、当面一進一退の動きとなりそうだ。
2023.7.6
OPECプラスの協調減産に加え、サウジアラビアは自主減産を続けているものの、原油相場の上値は重い。主要国の利上げによる需要減退見通しと中国経済の回復の遅れが相場の足を引っ張っている。しばらくは両者の綱引きが続きそうだ。
2023.6.15
当面、インフレ、景気の方向感が定まらず、米国の金融政策の先行き不透明感は払拭されないだろう。そうした状況下、金相場も高値圏内で一進一退の動きを続けると予想される。
2023.5.18
OPECプラスの協調減産などの買い材料、主要国の大幅利上げによる景気後退懸念などの売り材料。こうした強弱の材料の交錯が続き、原油は一進一退のレンジ相場を続けそうだ。
2023.4.20
米国発の金融不安で銅相場は3月に安値を付けたが、1トン当たり8400ドル台を維持した。足元は米利上げ長期観測などで下落しやすい状況が続くとみられるが、23年後半には上昇に転じる公算が大きい。その背景には2つの好材料がある。
2023.3.23
米シリコンバレー銀行の破綻などを受け、原油相場にも強烈な下押し圧力がかかった。この先は強弱の材料が交錯する中、原油相場はどこへ向かうのか。直近ピークを付けた1月末前後からの動向を分析するとともに、この先想定される主な相場材料をひも…
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