Photo by Koyo Yamamoto
ホンダの四輪事業で苦戦が続く中、系列サプライヤーはどのように生き残っていくのか。ホンダ系列の主要サプライヤー、エフテックは、車体とタイヤをつなぎ、路面からの衝撃を和らげるサスペンションを手掛ける。ホンダの販売台数が減少するに伴って、エフテックは中国で人員削減などのリストラを行っている。そうした中でも、同社には反転攻勢に向けた「秘策」があるという。長期連載『自動車 “最強産業”の死闘』の本稿では、エフテックの福田祐一社長のインタビューをお届けする。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)
ホンダの米国新工場への対応で「ライン増設を検討」
経営課題は営業利益率の改善
――売り上げの60~70%を占めるホンダが、米国・オハイオ州にハイブリッド車(HV)の新工場を建設する方向で調整しています。
当社のオハイオ州の工場は、(現在稼働している)ホンダの工場から車で1時間程度の場所にあります。
(ホンダの新工場の車種を)仮に受注できれば、既存の設備では収まらないため、ラインの増設などが必要になると考えています。
――2022~25年度の前中期経営計画は、売上高3000億円、営業利益80億円、営業利益率2.7%、Net Debt/EBITDA倍率3.1倍以下、EPS(1株当たり当期純利益)175円以上との定量目標を定めました。25年度では、売上高のみ若干及ばなかったものの、その他項目は達成しました。26年度から新中期経営計画がスタートしていますが、現在の経営課題は何でしょうか。
営業利益率を高めていくことです。グローバルのサスペンションサプライヤーを見渡すと、高い企業の営業利益率は「5%程度」ですが、当社は(25年度実績で同2.9%と)まだそこに達しておらず、高めていく余地があります。
製品ポートフォリオは、ボディー領域等へ広げるのではなく、サスペンションをはじめとした足回り領域の専門メーカーとしてナンバーワンを目指したいと考えています。
経営課題を「営業利益率の改善」と語る福田社長だが、足元では、サスペンション業界の合格点ともいえる5%を下回る水準が続く。主力取引先のホンダ四輪事業が苦戦する中、どのような「勝ち筋」を描いているのか。そして、ホンダをはじめ日系完成車メーカーの苦戦している中国市場においては、収益を改善する「秘策」があるという。いったいどのようなものか。次ページで、福田社長に激白してもらった。







