欧米で続々登場「空飛ぶ○○」
なぜ、このタイミングなのか?

 この数ヵ月、欧米で「空飛ぶ○○」のメディア露出が増えている。

 アメリカのマサチューセッツ州では5月、次世代型「空飛ぶクルマ」。

Terrafugia社が構想を発表した「TF-X」。浮上は電気モーター。前方推進時はプロベラが前傾し、動力が内燃機関に切り替わる Photo:Terrafugia社

 2012年ニューヨークモーターショーで、俗称Flying car、正式製品名「The Transition」を公開したTerrafugia社が第二弾の構想を発表した。「TF-X」は4人乗り、最高出力300馬力の内燃機関と同600馬力の電気モーターのハイブリッド。最高巡航速度は320km/h、最高航続距離は800kmという。発売時期、発売価格については未定だ。

 チェコのプラハでは6月上旬、「空飛ぶ自転車」。

チェコの企業3社の合作による「空飛ぶ自転車」 Photo:CTK Photobank/AFLO

 車体前後のバッテリーを電源とする電動プロペラ(60kw)で浮上。マネキンを含めて総重量95kg。ラジコン操作し約5分間、室内を飛んだ。

 3D解析を手がけるTechnodat、航空機設計のEvektor、そして自転車メーカーのDuratecというチェコ企業の合作だ。近年中の量産化を目指して開発が進む。