消費税増税で1世帯10万円の税負担
いま住宅、自動車、テレビを買うべきか
来年4月1日から消費税率が5%から8%へと引き上げられる。1世帯の税負担をざっと計算すると、約10万円の年間負担額の増加が見込まれる。
さて、この10万円という負担増に対して、家計はどのような防衛策を講じるのが有効なのだろうか。
増税前の準備と言えば、一般的に考えられているのは、住宅購入、自動車・テレビなど耐久消費財を税率5%のうちに購入することである。
しかし、増税後に家計のやりくりが厳しくなる前に、住宅ローン支払いを増やしたり、クレジットでの分割払いを組むことが得策だとは筆者は考えない。
消費税率が上昇する分を手前で回避しようとして、大きな駆け込み買いをすると、余裕資金がそこに喰われて、それこそ2014年4月以降のやりくりが窮屈化する。
試しに、2014年4月1日の直前でまとめ買いが行われそうな品目を選び出して、駆け込み買いがどのくらい節約効果を上げるのかを計算してみよう。
まとめ買いができなそうな品目を、年間消費金額が大きい順に10品目ほどリストアップしてみる(図表1参照)。首位は、お米、次にたばこ、ビール、発泡酒と続く。