世の中にはさまざまな種類のクレジットカードがある。だからこそ、自分が利用しているクレジットカードと、それ以外のクレジットカードを比較して、少しでも得をするカードを選ぶことが重要だ。
特に、クレジットカードの場合、「利用すればポイントが貯まる」というのは理解していても、実際に「貯まったポイントがどう使えるのか」を意識していない人は多いのではないだろうか。
例えば、大手のクレジットカード会社のポイント制度では、貯まったポイントを商品と交換できるところも多い。
しかし、そのポイント制度では「何ポイント」で、「どんな商品」に交換できるのかをちゃんと理解しているだろうか。
実は、クレジットカードのポイント制度で交換できる商品というのは、それほど還元率が高くないことが多い。だからこそ、「貯まったポイントの使い道=出口戦略」を考えて、クレジットカードを選ぶ必要があるのだ。
そこで、今回はできるだけ具体的に、「何ポイント」で「どんな商品」に交換できるのかを見ながら、「貯まったポイントの使い道」がそれでいいのかを考えるヒントにしてもらいたい。
月間利用額5.3万円で5年間、合計300万円以上利用して
交換できる商品が1万2000円の「ビーズソファ」でいいのか!?
「クレジットカードの平均利用額は月5.3万円。平均的日本人がもっとも得するカードとは?」という記事でも紹介したように、日本人のクレジットカードの平均利用額は月5万3000円(あるクレジットカード会社の2012年度の調査結果)。
では、月5万3000円を5年間、総額318万円を利用した場合に貯めるポイントで、実際に何に交換できるのかを見てみよう。
某有名クレジットカード会社のポイント制度の交換商品を調べてみると、総額318万円を利用して貯まるポイントで交換可能なのは定価1万2600円の「ビーズソファ」だ。
もちろん、「ビーズソファ」そのものが悪いわけではない。きっと体を優しく包み込んでくれて、とてもリラックスできるいい商品なのだろう。
また、そのポイント制度では「電子マネー」にも交換することが可能だが、同じ月5万3000円を5年間、総額318万円利用した場合の交換金額は1万5000円分。つまり、ポイントを何かに交換する場合の還元率は0.5%前後ということになる。
もちろん、クレジットカードで貯まるポイントの「出口」を比較したことがなければ、「ビーズソファ」がもらえるだけでもうれしいのかもしれない。しかし、300万円以上もクレジットカードを利用して、交換可能な商品が低下1万2600円の「ビーズソファ」というのは、クレジットカードを比較すればいかに還元率が低いのかを実感できる。
では、貯まったポイントの「出口」として、「キャッシュバック」や「マイル」を選んだ場合はどうなのか。具体的に定価1万2600円の「ビーズソファ」と比較してみることにしよう。

高還元率のレックスカードなら、同じ利用金額で
「ビーズソファ」4つ分の金額が節約できる!
まずは、「キャッシュバック型」の代表として、貯まったポイントをクレジットカードの支払代金に充当できる「Jデポ」というポイント制度を持ち、1.75%の高還元率なクレジットカードとして有名な「レックスカード」の場合を見てみよう。
■レックスカード(REX CARD) | |||
還元率 | 1.25% | ||
発行元 | ジャックス | ||
国際ブランド | VISA、Master | ||
年会費 | 無料 | ||
家族カード | あり(年会費無料) | ||
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA | ||
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※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2021年の最強カードは?
⇒【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】
「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!
全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!
【2021年1月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税抜) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆OricoCard THE POINT (オリコカード・ザ・ポイント) |
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1.0~2.5% | 永年無料 | JCB Master |
Suica ICOCA |
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【OricoCard THE POINTのおすすめポイント】 年会費無料ながら新規入会後6カ月は2.0%の高還元率で、7カ月以降も通常還元率が1.0%の高還元クレジットカード。「オリコモール」活用で「Amazon」では還元率2%になるほか、各サイトで貯まるポイントも含めれば「楽天市場」では還元率2.5%、「Yahoo!ショッピング」では還元率3.0%、サイトによっては還元率15%以上に達するなど、ネットショッピングでは最強レベル。また、「iD」と「QUICPay」を搭載しているので少額決済でも便利。貯めたポイントは「Amazonギフト券」「iTunesギフトコード」なら即時交換ができるので、ポイントの使い勝手も◎! |
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◆dカード | ||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【dカードのおすすめポイント】 テレビCMでもおなじみの「NTTドコモ」のカードだが、auやソフトバンク利用者でもお得! 通常還元率1%と高還元で、2019年9月16日以降の申し込み分から年会費が永年無料になり、ますますお得なカードに進化! さらに「dカード」で貯まる「dポイント」は携帯電話料金に充当できるほか、JALのマイルなどにも交換可能で、ドコモユーザー以外でもお得なクレジットカードだ。 |
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【関連記事】 ◆「dカード」は「dポイント」を貯める最強カード! ドコモ利用者以外は年会費実質無料の「dカード」、ドコモ利用者は「dカード GOLD」がおすすめ! ◆「dカード」はドコモユーザー以外にもおすすめの「高還元+実質年会費無料」クレジットカード!ドコモユーザーなら「dカード GOLD」を使い倒せ! |
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◆アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード |
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1.5%~ | 1万円 | AMEX | Suica ICOCA |
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【アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードのおすすめポイント】 「マイル系最強カード」との呼び名が高いクレジットカード。対象航空会社・旅行会社28社で航空券代金やツアー代金を決済すると通常の3倍のポイントが貯まるので、航空会社発行のカードよりもマイルが貯まりやすいのが魅力。さらに、貯まったポイントは提携航空会社15社のマイルに自由に交換可能で、しかもポイントは無期限で貯められるのも大きなメリット! 「長距離+ビジネスクラス」の特典航空券に交換すれば、還元率は1.5%よりも高くなる! |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 年会費無料で通常還元率は1.0%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のセブン-イレブンやAmazonなどでは還元率2.0%、スターバックスでは還元率3.0%になるお得なカード。しかも、大手カード会社のクレジットカードだけあって、ポイントの汎用性も抜群! |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆イオンカードセレクト | ||||
0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
Suica ICOCA WAON |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利が通常の30倍=0.03%になる(こちらの記事を参照)。メガバンクの定期預金金利が0.002%の今、普通預金金利が0.03%になるのはお得!「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! |
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