毎月の家計の中でも支出割合の高い、スマホや自宅インターネットの通信費。必要不可欠な費用ではあるが、もし通信費を抜本的に節約できるとしたら、家計は大助かりするはず! そこで今回はスマホや自宅インターネットの通信費を節約するテクニックを紹介します。
3キャリアで談合状態!?
スマホのLTEプランはどこもほぼ一緒!
月々に支払う携帯電話の料金で大きな負担となるのがパケット通信料。最近ではスマホのLTE回線が主流となり、その通信の快適さから外出先でもインターネットを利用するユーザーが増えている。しかし、スマホのLTEプランはどれを取っても決して安くないのが現状。つまり、携帯電話の利用料金を節約するならば、このパケット通信料を安くする手を見つければいいのだ。
だが、一口にパケット料金を安くすると言っても、契約の段階で煩雑な説明を受けているうちによくわからなくなって、店員任せになってしまったという経験がある人も少なくはないはず。そんな人のために一体何からどうやって安くすればいいのか、ITジャーナリストの三上洋氏に話を伺った。
「携帯電話会社のパケット通信料を安くしようとする時に、一番最初に考えるのはプランの設定だと思います。auとSoftBankのLTEプランは大きく分けて二段階制と定額制の2つのプランがあります。しかし、スマホでインターネットを利用するならばこれは定額制にすべきですね。ガラケーの時代はネットをよく使う人は定額制、そうじゃない人は二段階制というユーザーによる使い分けができましたが、スマホでインターネットをするとなると通信量はガラケーの頃とは段違いになります。何せネットを使っていない時も何かしらの通信が常に発生しているような状態ですので、ボーダーラインである容量にすぐに達してしまう。ですから、スマホでネットを利用する人は完全定額制にするべき、ということをまず基本知識として持っておいた方がいいですね」
ネットを使っていない時は回線をその都度切断して、通信料を節約するという方法を取る人もいるが、やはりネットをまったく使わない人以外はさほど効果がない。プランのタイプは割り切って定額制にするとして、ではどのキャリアの定額制が一番お得なのだろうか。
「docomo、au、SoftBankのどのキャリアが提供するパケット通信プランが一番安いのか、ということ。docomoは『Xiパケ・ホーダイ ライト』という割安なプランがありますが、通信料制限が低いため、利用しているとすぐに回線が重くなってストレスを感じてしまうでしょう。なのでdocomoは高い方のプランにするとして、実際に比較してみるとわかると思うんですが、プランの基本料金自体は3つの携帯会社ともどれもそんなに変わらず横並びです」
自宅インターネットのプロバイダーと
スマホのキャリア統一でお得な割引!
確かに表を見れば、どのキャリアの定額制プランもどれもそこまで変わらないことがわかる。節約のために他キャリアに乗り換えるという方法をとってもあまり意味はなさそうだ。
「そこで考えられる節約方法として、スマホのキャリアと家で使用するインターネットのプロバイダーの統一があります。プロバイダーをキャリアの系列会社にすることでキャンペーンの対象となり、携帯電話料金が値下げされるんです。残念ながらdocomoはキャリアとプロバイダーの統一による割引を実施
していませんが、例えばSoftBankのスマホBB割やauのスマートバリューといったキャンペーンは、対象の固定通信サービスを申し込むことで毎月1480円も安くなります」
auだったらauひかり、SoftBankならホワイトBBなどと新規契約を結ぶことで、毎月1500円近い割引が2年間に渡って受けられ、その割引の総額は約3万6000円にもなるから確かにお得。
スマホのテザリングで家のパソコンを
ネット接続すれば劇的に通信費が安くなる!
そしてさらにお得になると三上氏が注目するのがテザリング機能だ。テザリングとはスマホの通信機能を使って、パソコンや他の携帯端末をインターネットに常時接続できる機能のこと。これを利用することで、インターネットの通信費をもっともっと抑えることができるという。
「今までは『Pocket WiFi』などのWi-Fiルーターがそのような役割を担っていましたが、最近のスマホにはたいてい最初からテザリング機能が備わっているので、これを利用すれば外出先でも無料でパソコンのインターネットが楽しめるということになります。しかも、回線速度もWi-Fiルーターなどのモバイル通信端末とほとんど変わらないんです。そして、このテザリング機能の賢い利用方法は、自宅での利用です。自宅がLTEの圏内ならば固定回線を持っていなくてもテザリングが使用でき、家に据え置きのパソコンでもインターネットに接続できるんです。au とSoftBankは月額525円負担することになりますが、それでもWi-Fiルーターやプロバイダと契約して支払う毎月の基本使用料と比べるとかなり安いですね」
1ヶ月に7GBなどの通信制限があるため、動画をたくさん見ると制限を超えてしまうので注意が必要だが、毎日1時間や2時間も動画を観ることもなく、主にメールやサイトの閲覧中心という人であれば容量としては十分。この方法を使えば自宅に引くインターネットの基本料金を丸ごと浮かすことができる。これから一人暮らしを始めようとしている若い人には有効な手段と言えるだろう。
テザリングは使い過ぎると電池の消耗が激しくなるというデメリットはあるが、最近ではネット通販で比較的安い外付けのバッテリーがあるので、これを購入しておけば外出先で電池が切れてしまった、なんていう事態も避けられる。
「要するに節約に重要なのは面倒くさがらないこと。キャリアとプロバイダーの統一も、テザリングを利用して回線を一つにするのも、あまりスマホや回線についての知識がない人でも十分にできるテクニックです」
LTEプランが高いといっても節約術自体は簡単だ。「よくわからないから……」と諦めずに今回紹介した節約方法をぜひ試して、高くて当たり前という通信費をお得に利用してしまおう。
(取材・文/武松佑季・A4studio)
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
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◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
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永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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