先輩のESと
見比べてみる

 最後に。
 可能であればなるべく多くの先輩のESを読んでみよう。
 そして、きみのES作成の参考にしてほしい。内容をパクろうという意味ではない。その文章を読みながら、先輩と自分との違いを確認してほしいのだ。
起承転結などの文章構成はどうか。学生時代をどんな言葉で表現しているか、語彙の豊富さはどうか。サークルの活動をどんな切り口から相手に伝えているのか。1行目はどんな書き出しだろうか。そもそも学生時代をどんなふうに捉えているのか。
 先輩がESに込めた思いを読んで、感じてみよう。そして、参考にできる部分はどんどん自分に応用してみてほしい。

 たった300文字や400文字の中に、今までの人生を詰め込むのがESだ。
「そんな短い文章で俺(私)の何が分かるのか」
「もっと伝えたいことがたくさんある」
 そんなことを思う人も多いだろう。僕もそう思う。

 しかし、採用担当者も、きみの人生のすべてをゆっくり聞いている時間はない。
 聞きたい気持ちはあるだろうけど。
 だからこそ、コンパクトにまとめて、相手にインパクトを残す。
 そのためにも、しっかり準備して、細部にこだわって丁寧に文章を書く。

 大げさに言えば、ESにきみの全人生を込めてほしい。
 それができれば、きっと自信を持ってESを提出できるはずだから。

 ここまで読んでくれたきみなら、絶対にできる。
 心から応援してします。