4.資格欄は書けばいいというわけではない
 持っている資格を手当たりしだい書いてしまう人がいるが、おススメしない。
書くことによって逆に印象が悪くなってしまうこともある。
 例えば資格欄に「漢字検定3級、秘書検定3級、英語検定3級、簿記3級」と書いてあったとしよう。幅広い資格取得に挑戦しているのは素晴らしい。一方で「何をやっても中途半端な人なのかな」という印象を持たれてしまう可能性が高い。「アピールするものがない人」だと思われてしまうことも。

 それ以外にも、グローバル企業を目指す場合に気をつけたいことがある。
 それはTOEIC(R)のスコアだ。最低でも700点以上はほしい。それより低いスコアで「グローバルに活躍したい」と志望動機で語っても説得力がない。
 自分が書こうとしている資格は志望企業から見てどのように見えるのかを考えて書いてみよう。

5.「学業で力をいれたことは何ですか?」にしっかり答える
 近年、学業への取り組みについて注目する企業が増えている。
 単純に学校の成績を聞くだけでなく、履修科目とその難易度まで調べる企業も出てくるほどだ。
 企業が学業について質問をする理由はいくつもある。
 例えば、「力を入れたテーマ」を聞くと、きみがどんなことに興味がある人なのかが見える。ビジネスに興味があるのか、それともアカデミックなものに興味があるのか。ビジネスだとしたら時代の流れを感じられているテーマを学んでいるのかどうか。
 この質問から、きみの忍耐力も見ている。
 興味がない分野を学ばなければいけないとき(必修の科目など)にもしっかりと取り組んだかで、その力があるかを確認してくる。
 社会に出ると、自分の好きなことばかりができる訳ではない。興味のないことも学ばなければいけないことも多いだろう。その時に、辛抱強く学び続ける姿勢を持てる人なのかどうかを見ている。
 中長期の研究をどう取り組んでいるのか、そのプロセスが注目されることが多い。考え続ける思考の「体力」や、多角的に物事をみる力を確認しているのだ。正解のない中で、粘り強く自分で考え、付加価値を提供できる人を企業は求めている。その素地が学生時代に作られているかどうかを確認しているのだ。